今回はこんな質問が届きました
Q.プロの目から見て乾燥を招くNGケア&生活習慣とその対策を教えて下さい。スプレータイプの化粧水、お湯での洗顔、オイルクレンジング、エアコンなどが乾燥を招くという人もいますが、実際のところはどうなのでしょう?
A.特別なことではなく、「乾燥する前に保湿する」という日々の地道なケアを意識しましょう
例えば、洗顔のお湯は、熱いお湯は肌を乾かすので冬ならちょっとヒヤッとするくらいの水温がベストなんです。“真夏のプールぐらいの水温”を目安にと私は言っています。でも最近は41℃ぐらいの、むしろ熱いお湯で洗顔するとよいという説も出てきたり……諸説もいろいろあるようです。
このように常識も変わり、情報もたくさんあり過ぎて迷ってしまいますが、基本、私は、スキンケアは普段の食事と同じでベーシックがいいと思っています。毎日食べるものは特別なごちそうというより、ごはんとお味噌汁、焼き魚みたいにシンプルでしょ?肌も同じです。日々の地道なケアがまず大事。そのうえでたまに食べるお肉料理など、ボリュームのある美味しいものが力になりますよね。
ただ、たまに水スプレーを乾燥防止にスプレーしている方がいますが、あれはいけません。保湿ローションなら良いのですが、水だけのものは反対に水分が蒸発するときに肌の潤いまで奪ってしまうからです。
また、エアコンは注意です。エアコンの風はことのほか肌を乾燥させます。肌だけでなく、喉や風邪予防のために加湿器はとっても有効です。実はこの季節、意識したいのは『温度』より『湿度』なんです。
私は部屋に湿度計があります。湿度計で部屋の乾燥具合を確認していると意識が違ってきますよ。また、ナノスチーマーは確かに肌を柔らかく潤わせてくれます。でも、いくら性能のよい加湿器をつけたり、美顔スチーマーを使っても、その後、いい加減では意味がありません。手を洗ったらすぐクリームを塗るなど「渇くスキを与えない」ことが大切なんです。これは、熱中症やスポーツ中の水分補給と同じ。渇いたなと思ってからの水分補給ではもう遅い。乾燥対策も自覚症状が出る前こまめな、地道なケアが大事になってきます。
そのために私は、保湿クリームを小さな容器に詰め替えてポーチに入れて持ち歩いています。仕事の合間、カフェや電車を待つ間など、ちょっとしたタイミングを見つけてはササっと塗るんです。要は特別なケアをドーンとするよりコツコツケアのほうが効果的ということです。少し意識して“乾く前に手当てする”を心がけましょう。
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山本浩未さん プロフィール
さまざまなメディアで大人気のヘア&メイクアップアーティスト。取り入れやすいメイクテクが、幅広い年代の女性に支持される秘密。
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