2012年の香りの傾向は?
やはりオリンピックの影響でしょうか、スポーツの香りが前半は多く出揃いました。例えばシャネルの「アリュールオム スポーツ オー エクストレム」やイッセイミヤケの「ロードゥ イッセイ プールオム スポーツ」など人気ブランドから続々と、活動的でアグレッシブな香りが出てきました。後半になると、一転してレザーなど男性らしい香りが隆盛に。最近はローズ男子などといわれるように華やかなフローラル系を求める男性が多い中で、男らしさを強調した香りにシフトしてきている兆候でしょう。
さて、香りの記憶は脳に直結して、いつまでも心と記憶にに残るもの。今年を代表するそんな香りを下に集めてみました。貴方はどんな香りで今年を彩りますか?
メルセデス・ベンツから香水が登場
世界的に人気のあるメルセデス・ベンツが香水を発表したことは記憶に新しいことでしょう。誰もが知っている“スリーポインテッドスター”がボトルにあしらわれたラグジュアリーものです。ドイツらしい機能美に溢れたフォルムで、円筒形のボトルにシルバーとブラックのシンプルなキャップ。これだけでも、メルセデスらしさがにじみ出ています。香りは洗練されていて、トップノートにはカラブリア産のベルガモット、ヴァイオレットリーブスなど。そして大切なミドルではアクアティックとパウダリーの融合。これは大人の男性の雰囲気にぴったりです。また、ラストはウッディとパチョリなどへと落ち着きます。
こちらはビジネスでもカジュアル使いどちらにも適する洗練された香りです。その汎用性の高さもまた魅力のひとつですね。
DATA
メルセデス・ベンツ オードトワレ?容量: 40ml、75ml、120ml
価格: 6195円、8085円、10290円
香調:
調香師:オリヴィエ・クレスプ
問い合わせ先:ブルーベル・ジャパン香水・化粧品事業本部
デートやドライブなどアクティブに纏いたい
非常に個人的な趣味で申し訳ないのですが、プラダの香りが以前から大好きです。どこか懐かしくて落ち着きがあり、でもイマドキ感を忘れないバランス感覚が非常にスマートなので。贔屓目もややありますが、今回のプラダの新作もやはりベスト・バイだと思うのです。プラダのCEO パトリッツィオ・ベルテッリとヨットデザイナーのジャーマン・フレールが設立した「ルナロッサ」というセーリングチームは、アメリカスカップにでもとりわけ有名な存在。そこに着想を得たもので、一言で表すなら躍動的な香りです。
トップノートはビターオレンジエッセンスとラベンダー、ミドルはクラリセージとスペアミントとハーバル系が印象に残ります。そしてアンブロクサンとアンブレットというウッディな雰囲気にまとまります。ボトルとパッケージもシンプルでクール。アフターシェーブローションやシャワージェルもあり、こちらもプレゼントにしてもよさそうです。
DATA
プラダ ルナロッサ オードトワレ
容量:50ml、100ml
価格:7350円、1万500円
香調: ウッディ フレッシュ アロマティック
調香師:ダニエラ・アンドリエ
問い合わせ先:フィッツコーポレーション
次のページではビジネスに使える香りを紹介します。