大手メーカーも参戦!
「TRUE linkswear(トゥルー リンクスウェア)」の成功に前後して、大手のシューズメーカーでもスパイクレスのラインナップが増えてきました。大きな動きとしては、adidas傘下の「Ashworth(アシュワース)」のラインナップです。スコットランドでのゴルフを彷彿させる大人のゴルファーのイメージですが、フットフェアはタウンユース(普段履き)も可能な、スマートなデザインのなかに軽快さと手軽さを備えたモデルをラインナップしています。
フレッド・カプルス、ジャスティン・ローズ、ジャスティン・レナードといった大物プロもイメージ作りに一役買っています。カプルスは以前、「ecco」ブランドでもスパイクレスを愛用していた生粋のスパイクレス党。国内では、シニアでも人気の高い尾崎直道プロが使用するなどしています。
ナイキでは、「ナイキ ルナ スイングティップ」というスパイクレスシューズのラインナップを今年の8月から展開しています。
中でも特徴的なのが、アッパーにスウェード素材を採用した「ナイキ ルナ スイングティップ スウェード」。
リッジロック(ブラウン)やミッドナイトネイビーなど、カジュアルさに特徴のあるカラーで、カジュアルで軽快さをイメージできるデザインになっています。これなら普段使いにも十分対応できそうで、そのままゴルフ場に行って薄暮プレーを楽しむようなスタイルにもハマりそうです。
老舗ブランドで、プロゴルファーにも多くの使用者をもつ「フットジョイ」からも10月からスパイクレスシューズが登場しています。
シューズにワイヤーを通して、かかとにあるダイアル部分を操作するだけで、快適なフィット感を得る「フットジョイ」独自のBoa®クロージャーシステムを搭載しているのが特徴で、デザインやフィット感をそのままスパイクレスシューズに採用したモデルといえるでしょう。
以前の記事、「2大スポーツメーカーが仕掛けるカジュアルゴルフ」でも紹介しましたが、フォーマルでオーセンティックなゴルフスタイルとはまた違った、カジュアルなゴルフやリゾートでのゴルフのスタイルへのニーズが高まるにつれて、ウェアや用品もそれにあったモデルが登場しています。スパイクレスシューズが再び脚光を浴びてきたのもそうした理由によるものでしょう。
さまざまなゴルフのスタイルが登場するのは、ゴルフの楽しみをより広げるものです。今後もスタイルがより多様化する傾向に拍車がかかるものと予測します。