ETF/金ETF(金価格連動型上場投資信託)の特徴

オルタナティブとしての金の魅力と金ETF活用法(3ページ目)

ユーロ問題や米中経済の行方など、先行き不透明な環境が続く中、オルタナティブ投資として金が注目されています。金を持つとどんな効果が期待でき、どれくらい組み入れたらよいのか、知っておきたい投資のポイントについて解説します!

執筆者:村岡 里香

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金ETFを活用した金投資、最適な投資配分は?

よく、「脇役としての金の組入は全体の5~10%まで」と言われていますが、運用成績を考える上でバランスがよく効率の良いポートフォリオをつくりたい場合は、どれくらいの配分で金に投資したらよいのでしょうか。

日本ワールドゴールドカウンシルの検証によると、国内外の株式や債券という伝統的な資産に分散投資している日本人投資家にとっての金の最適配分は2.9~9.4%(新興国資産などにも分散投資している場合は2~7%)という結果が出たそうです(詳しい条件などはWGCレポート「日本の投資家にとっての金の最適保有比率(2012年7月11日)」を参照)効率的な分散投資という観点においても、配分は1割程度以下が妥当ということのようです。

高値掴みを避けるためにも購入は小分けにタイミングを分散させこちらの記事をご参照ください)。
数千円など小口資金から投資できる手段には純金積み立てなどもありますが、年会費や購入手数料がかかりコストが高めなので、投資効率を重視するなら、低コストのETFがおすすめです(ただし、売買手数料が安いネット証券をえらぶのがコツ。選べる!ネット証券比較)。株式と同じようにリアルタイミングで売買できるため、値動きを見ながらの機動的な投資も可能です。ただし、金ETFには金現物の裏づけを持つものと持たないもの、金現物と交換できるものとできないものがありますので、しっかりと内容を吟味した上で選びましょう。

できるかぎり投資対象を分散させることが資産運用のキモであるかぎり、金は有効な投資先のひとつ。金を含めたオルタナティブ投資を活かして、どんな天候にも負けにくいポートフォリオを目指したいものですね。


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