オルタナティブとして注目される金

ユーロ問題、アメリカや中国の景気動向など、先行き不透明な経済環境が続く中、従来の投資に代わるオルタナティブ投資としての金が注目されています。

オルタナティブとは「既存のものに代わる」「型にはまらない」といった意味。オルタナティブ投資は代替投資とも呼ばれ、株や債券など伝統的な資産とは異なる投資対象に投資することを指します。株や債券とは性格が異なるもの、株や債券の運用成績が落ち込むような場面でも収益を期待できるものに投資することで、全体としてのリターンを安定させることができるという考え方に基づくものです。
各投資対象の位置づけ

各投資対象の位置づけ。金は通貨としての側面があること、産業用需要が少ないなどの特徴から、他のコモディティより景気との連動性が低く、オルタナティブとしての有効度が高いとも言われます

オルタナティブ投資が広まったのはITバブル崩壊後の2000年前半以降と言われています。2004年に金ETFがアメリカで上場されると、年金基金などの機関投資家が金へのアクセスが容易になったことから積極的に金市場に参入。今やETFの金保有残高は世界の年間新産金量の半分を占めるほどに拡大しており、金ETFの急成長は新興国需要の増大などとともに、金価格の押し上げ要因のひとつになっています。

では、オルタナティブとしての金にはどんな効果が期待できるのでしょうか? 次のページで解説します