相手の気持ちをくみ取り、相手を思いやるには自分自身の心に充分な余裕が必要! 自分自身が精神的に追い込まれないように、その時、絶対にすべき事は確実にこなしていきましょうね
今回は、恋愛中の人に水をさすつもりは毛頭ありませんが、万が一、自分自身がストーカーになってしまわないように、精神医学的観点から知っておきたい事を詳しく解説します。
理解の不一致がもしあれば、早めに気付いて!
男女の仲は、なかなか予測が付きにくいもの。さまざまな要因が重なってしまった結果、かつては相手の顔を見れば心がなごんでいたのに、今では同じ相手がそばに寄って来ただけで、気持ちが悪くなってしまう……といった事も、あり得ます。もしも、二人の仲がこうなってしまったら、別れる事が、事態を解決する手段になってくると思いますが、場合によっては、一方が相手を毛嫌いしているのに、もう一方は依然として相手に執着している場合だってあります。こうした場合、相手に執着している本人は自分自身に起きている何らかの問題のため、精神的に追い込まれているものです。もしも、自分の将来の展望が全く無くなってしまうほど、心に余裕が無くなってしまったら、相手を思いやる事が出来ないばかりか、相手が自分を嫌う気持ちを過小評価しやすくなります。
もしも、二人の仲がこれほどまで悪化してしまったら、元に戻るのは至難の業。こうなってしまう前に、相手が自分に抱いていた不平や不満に出来るだけ対処しておきたいものです。そのためには、自分自身に余裕が必要! 相手の気持ちを正しくつかめなくなるほど、自分自身が精神的に追い込まれる事が無いように、自分の未来を出来るだけ明るくしておく事は、恋愛関係で破局を防ぐ大切なポイントになります。耳にウザく聞こえてしまうかも知れませんが、その時、自分がすべき仕事や勉学は、真っ先にこなしておいて、心に充分、余裕が出来るように是非、頑張ってください。
思考の不合理性は、自分ではなかなか気付き難いもの
ストーカー問題で問題行動がエスカレートしていく背景には、本人が精神的に追い込まれていると同時に、思考に何らかの不合理性が生じているものです。例えば、相手の心は、もう完全に自分から離れているのに、相手の物言いや振舞いを、依然として自分に気があると錯覚してしまうような事です。実は思考に潜む不合理性は自分ではなかなか気付き難いもの。とはいえ、他人の目には明らかな場合が大部分です。また、思考に潜む不合理性は、悩み事を心のうちに、しまい込んでしまうと、強まる傾向がありあす。こうした時、誰か信頼の置ける第三者に自分の心のうちを話してみる事は、心の苦しみを軽くするだけでなく、その悩み事を客観的に見つめ直すチャンスになります。したがって、ストーカーにならないための、第二のポイントは、何か悩み事があれば、早めに第三者に相談して、自分の恋愛を出来るだけ客観視できるようにしておく事です。
万が一、問題行動がエスカレートしていく場合は、
外部からストップをかける事が望ましいかも!
もしも自分は絶対にストーカーにならないと思い込まれていたら、油断大敵です。誰にでも、何らかのネガティブな要因が重なり、逆境に追い込まれる可能性はあると思います。その時、相談相手など誰もおらず、口をきく相手が、その恋愛相手だけといったような孤独な状況に陥っていて、そのうえ、思考に何らかの不合理性が生じてくれば、自分の問題行動に歯止めがきかなくなってしまう可能性は充分あると思います。それが、人によっては、飲酒やギャンブルにのめり込んでしまったり、買い物依存になる、あるいは、自分がストーカーになってしまうといった事が起きてしまうのです。こうした問題行動の危険な点は、それがエスカレートしていくと、場合によっては、もはや自分の力では、その問題行動をコントロールできないような状態になってしまう事です。こうした場合、外部からストップをかける事が望ましくなってきますが、恋愛問題は基本的には当事者同士のプライベートな問題。それでも、場合によっては、外部から二人の関係を終わらせるように介入する事が望ましくなってしまう場合がある事は是非、私たち皆のあいだで認識しておきたい事だと思います。
ストーカーにならないための五カ条
それでは最後に、これまで述べてきた事を、ストーカーにならないための五カ条として、まとめます。- 自分自身が精神的に追い込まれないように、自分の未来が出来るだけ明るくなるよう、その時、やるべき事は第一にする
- ストレス対策(例えば、充分な睡眠、栄養のバランスの取れた食事、定期的な運動)をしっかり実践する
- 家族や昔からの友人など、いざという時、相談できる相手を普段から確保しておく
- 誰でも悪条件がそろえば、問題行動に歯止めがきかなくなる可能性はあり、自分は問題行動に無縁だと過信しない
- 問題行動がエスカレートしていく場合、外部からストップをかけたほうが良い状況がある事を、周りの人は、しっかり認識しておく