セクシュアルマイノリティ・同性愛/ゲイライフ

喜びも悲しみも…「ふつう」じゃないゲイの1週間(3ページ目)

みなさん、10月の3連休はいかがお過ごしでしたか? ゴトウはドトウのような日々でした。思うところあって、この3連休を中心とした1週間のことを、日記風に書いてみたいと思います。

後藤 純一

執筆者:後藤 純一

同性愛ガイド

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10月7日(日)

イベントで体力を使い果たしたおかげで、翌日は廃人のようになっていました(何と言うか、ポジティブパワーみたいなのを出し切ると、すごく疲れるんですね)。なのですが、福島のお友達とひさしぶりにゆっくりしゃべったり、交流できて、よかったです。郡山では来月もイベントがあるそうです。ゲイの方ぜひ~

10月8日(祝)

映画『最終目的地』

映画『最終目的地』。『モーリス』のアイヴォリー監督の最新作です。(C) 2008 ST. PANCRAS INC. ALL RIGHTS RESERVED

ダンナと遅いランチをしたあと、僕は新宿に。『最終目的地』という映画を観に行ったのです。80年代ゲイ映画の金字塔『モーリス』を撮ったジェームズ・アイヴォリー監督の最新作で、アンソニー・ホプキンスと真田広之がゲイカップルを演じているということで話題になっている作品です。

真田さん演じるピートは、そうだと言われなければ誰もゲイだと思わないだろう、真田さんそのままの男らしい雰囲気でした。肉体労働もするし、とても力強いのですが、一方で、お茶をいれたり、雨でずぶ濡れになった主人公をタオルで拭いてあげたり、学校から帰って来た子どもをお出迎えしたり、こまやかな気遣いや優しさが伝わってきます(それこそがゲイらしさです)。僕はとてもいいと思いました。

そして、ゲイどうこうということは置いといて、映画として、この作品をとても気に入りました。ひとつもセリフにムダがなく、優雅で繊細で、美しい映像を堪能できる(ウルグアイに行ってみたくなります)、アイヴォリー監督らしい極上の映画でした。文芸作品ではありますが、重さや堅苦しさは感じさせず、アートとエンタメがバランスよく融合し(笑えるシーンもあります)、本当に心地よい時間を過ごすことができました。オススメです。

それから、翌日に聞いたのですが、この日は、二丁目のイベントにもたまに出演される音楽家の方とそのダンナさまのおつきあい40周年のパーティが開かれていたそうです。40年前(僕が生まれた頃です)…ゲイのパートナーシップなんてありえなかった時代に、お二人がつきあおうと決めたのは、想像を絶するような勇気や覚悟が要ることだったのではないでしょうか。しかも、お二人が40年もの間、別れずにずっとつきあってきた、その歳月の重みたるや…。心からの尊敬と祝福の気持ちをこめて、「おめでとうございます」と申し上げたいと思いました。

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