10月6日(土)
午前中に起きて、ショーで使う小道具を買いに行ったり、音源をCD-Rに焼いたり、バタバタしてましたが、なんとか集合時間ちょい過ぎくらいに東京駅に着くことができました。新幹線の中で、5人でワイワイやりながら(「ガラスの仮面」のカルタのネタとかで盛り上がりながら)、仙台に到着。
仙台の街は、行くたびに新しいオシャレスポットができてたりして、活気があるなあと思いました。ゲイシーン(といっても今回はナイトしか参加してないのですが)も変わってきてて、より元気で開放的になってる感じがしました。
ナイトのお客さんも、以前はとてもシャイな印象だったのですが、気軽に話しかけてくれたり、いっしょに踊って盛り上がったり、服装とかも二丁目とあまり変わらないような感じがしました。「初めてナイトに来た」という若い子もいたし、今すぐ雑誌のグラビアとか出れるようなマッチョ兄貴とかもいて。それから、以前女装とかしてた若い子が、すっかりモテ筋のガチムチ系になっていて、「今の方が楽しい」って言ってたのが印象的でした(わかるわ~)
もちろん、僕らは、ショーはカンペキにやり遂げたし、お客さんともたくさん交流して、ベストを尽くした、やりちぎった感がありました。ずっと一緒のステージでやってきたGOGOユニット「みちのく駐屯地」の解散公演に立ち会えたのもよかったです。この「みちのく駐屯地」にはGENさんというアラカンの方(日本最年長GOGO)の方がいて、先日、めでたく還暦を迎えたということで、やめることになったのでした(たぶんGOGOの定年退職って史上初!)。GENさんはコミュニティセンター「ZEL」のスタッフでもあるのですが、昨年の震災の後、知り合いだけで70人もが亡くなったにもかかわらず、センターの復興を最優先し、不安に満ちた来場者の方を笑顔で迎え入れ、イベントでは自ら盛り上げ役に徹し、仙台のコミュニティのために尽力してきたのでした(こちらにやろっこ代表のふとしさんが涙ながらに語る映像が載っています)。「GENさん、本当に今までおつかれさまでした。ありがとう。大好きだよ」と心の中でつぶやきながら、最後のステージを見守っていました。
それから、お話させていただいたお客さん(すごいモテ筋さん)の中に、前はあまりゲイシーンにかかわってなかったけど、震災後、飲みに出たりイベントに行ったりするようになったという方がいました(死というものをリアルに感じたことで、一度限りの人生、自分に正直に生きなきゃと思うようになったんですね)。震災では本当につらい思いをした方も多かったと思いますが、そうやって前向きに変わった方もいるんだなあって、よかったなあって思いました。