喜びも悲しみも…「ふつう」じゃないゲイの1週間

みなさん、三連休はいかがお過ごしでしたか？ お休みを満喫できたでしょうか？（お仕事だった方もいらっしゃると思います。おつかれさまです）

ゴトウはドトウのような日々でした、ある意味。今回、思うところあって、この三連休を中心とした1週間のことを、日記風に書いてみたいと思います。ゴトウのことですから「ふつう」のゲイのありようでは全くないのですが（女装とかしてるし）、ノンケのみなさんにもセクシュアルマイノリティのみなさんにもぜひ、読んでいただければと思います。


10月5日（金）

仕事が終わって家に帰って、あわてて荷造りを始めました。6日土曜の夜に仙台でゲイナイトがあって、僕と仲間のショーガール（と言ってもオーバー40）、そしてダンナといっしょに出張公演することになっていたのです（イメージは「ドサ回り」。あくまで場末です）

仙台はもちろん東北の中心地ですが、大きな都市なのになかなかゲイナイトが定着せず、「やろっこ」というHIV団体の方がシーンの盛り上げの意味も込めてイベントを主催していて、過去5年ほどお手伝いさせていただいてました（僕も東北出身ですし）。今回は1年半ぶりの訪問です。

ほかのドラァグクイーンの方が聞いたらビックリというかあきれてものも言えなくなるでしょうが、僕はヅラとか衣装とかヒールの手入れをほとんどしない人で、ショーが終わると荷物の入ったスーツケースはそのまま置いておきます。で、次のショーの前日とか当日、スーツケースの中にあるだけでは足りない分を、衣装部屋（というと聞こえはいいが、ただの物置）の中にゴミのように散乱している中からかき集めてスーツケースに詰める感じです。10月だというのになんだかとても暑い日で、裸で汗だくになりながら「かもめの衣装（注：写真右）はどこじゃ～」「きゃりーぱみゅぱみゅ用のヅラはいねが～」と、なまはげ（悪い子はいねが～）のような勢いで荷造りしてました。この姿を見たら、キレイとか言ってくれてたお客さんも幻滅でしょうね…

そのうちダンナが帰って来て（ギョッとしてました）、気を取り直していっしょに晩ご飯を食べた後、僕はショーで使う着ぐるみを借りるために、チャリを飛ばして高円寺の友達のところへ行き（実は高円寺にもゲイの人がやってる居酒屋さんがあるんですよ～）、気づいたら午前3時とか。「きゃーまだ準備終わってないのに～」と思いながら、睡魔に勝てず、ダウン…