医療保険事情
十数年前から各保険会社が積極的に販売しだした医療保険ですが、前述の通り、医療保険を取り巻く現状は大きく変わってきています。10年前の医療保険は、最初の4日間は保険金が支払われず、5日目から支払われるタイプや、10日以上の入院に限り1日目から支払うというタイプがほとんどでした。
この支払い方では、入院が短期化している現状では保険金を受け取るケースが非常に少なくなってしまいます。これでは加入している意味がない感じる方もいるのではないでしょうか。
また、医療保険は非常にニーズの高い保険でもあるため、保険会社各社もかなり力を入れています。新しい保障内容がどんどん出てきています。もう、目新しさはなくなりましたが、先進医療特約などがこれに該当します。さらにちょっと古いですが、診断給付金が支払われるがん保険は、ますますニーズが高まっていると言えます。
1回の入院限度日数も、各保険会社が横並びで60日がスタンダードになっています。一部の保険会社では30日型を販売している会社もあります。
また、病気や身体の不調を感じたときに相談できる電話サービスや、名医を紹介してくれるセカンドオピニオンのサービスを付与する医療保険もあります。
このように、入院の短期化のみならず、我々を取り巻く医療事情が刻々と変化している今、医療保険はますます新たな付加価値をもって進化していくでしょう。
【関連記事】
・医療保険の加入率ってどれくらい?
・社会保険で受けられる病気やケガに対する保障
・医療保険の種類