保険会社の決算データから加入率を算出

近年では死亡保障の保険よりも、病気やケガをした時の保障である医療保険等に加入する人が増えているようです。実際、どのくらいの人が加入しているのでしょうか? 保険会社のデータからガイドが計算してみました。

医療保障は単体の医療保険だけでなく特約にもある

医療保険ってどのくらいの人が加入しているの?

医療保険ってどのくらいの人が加入しているの?

各保険会社の決算資料には、新規の契約高や保有契約の件数などの業績が載っています。ただ、そこに医療保険の件数は新規も保有契約も出ていません。

そこで、保障機能別の保有契約件数から医療保険の主たる保障の「疾病入院」と「手術保障」の件数を確認し、これを日本の人口で割って、加入率を計算してみました。

疾病入院や手術保障は、医療保険だけでなく医療保障特約にもあるので、医療保険というよりは医療保障の「疾病入院保障の加入率」と「手術保障の加入率」になります。

疾病入院保障の加入率は51.8%

下記の表は、各保険会社の2012年度(平成24年度)決算資料に記載されている年度末の保障機能別保有契約件数をまとめたものです。
各保険会社の2012年度末保障機能別保有契約件数

各保険会社の2012年度末の保障機能別保有契約件数(クリックで拡大)

生命保険会社43社の「疾病入院」を合計すると、6761万7000件になります。疾病入院を日本の総人口で割って計算すると、加入率は53.1%になります。

前年と比べると、件数は6614万4000件から147万3000件増加、加入率は51.8%から1.3ポイント増加しています。

手術保障の加入率は71.1%

医療保障のもう一つの中心である「手術保障」についても、保有契約の件数を確認しておきましょう。

生保43社の「手術保障」の保有契約合計は9057万2000件で、前年より162万9000件増加しています。加入率を計算すると71.1%で、前年より1.4%ポイント増加しています。疾病入院より18%も多い理由は定かではありませんが、各保険会社の集計の仕方も影響しているのかもしれません。

死亡保障の保険はほぼ100%の加入率

疾病入院や手術保障の保有契約件数と加入率が高いか低いかは、判断の分かれるところでしょうが、これには共済や損害保険会社の件数は含まれていません。共済等を含めると、もしかしたら80%を超えているかもしれません。

ちなみに、普通死亡の保障は1億2380万4000件で、加入率は97.2%にもなります。共済などを含めたら余裕で100%を超えているでしょう。

疾病保障や手術保障の保有契約件数や加入率は、前年からの増加率で判断するとまだまだ増えていきそうです。それに合わせて保険会社から新商品が続々登場してくるでしょう。

※生命保険会社43社のうち、東京海上日動あんしん生命とハートフォード生命は保有契約件数を確認できなかったため、件数や加入率から除外(東京海上日動あんしん生命の一部数値は確認できた前年度の数値を使用)しています。また、日本の総人口は総務省人口推計の平成24年4月1日現在(概算値)1億2765万人を使用しています。

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