大きな問題になるのが、DOCK端子が変わったこと
iPhoneのDTM活用において、最大の変化点といえるのはDOCK端子の仕様が変わったことです。2003年からこれまでの間、ずっと使われてきた30ピンのDOCK端子を廃止、まったく新たな仕様の8ピンの端子に変更になったのです。Lightningという名称なんだそうですが、これによってこれまで多数あったDOCK端子接続の周辺機器がすべて使えなくなってしまうのです。
とはいえ、完全に無駄になるというわけではなさそうです。2012年10月発売予定のLightning-30ピンアダプタなるものを利用することで、これまでの機材も使えるとのこと。ただ、まだ検証していないので、本当にすべて大丈夫なのかは分かりませんが、おそらくは大丈夫でしょう。
もともと30ピンの信号の中身としては、オーディオのアナログ入出力とビデオのコンポーネント及びコンポジット出力、デジタル系ではUSBとFireWire、そして3.3V、5V、12Vの電源が出ていたわけですが、今回は電源とUSBに絞った模様です。
一方、CoreAudioやCoreMIDIを使うDTM系のデバイスはどれもUSBでの接続となっていたので、おそらく影響はないと思われます。
ただ、ちょっと気になっていたのがアナログの出力。DTM機材ではあまりありませんが、DOCKスピーカーなどはその大半がアナログ接続になっていたので……。ただし、これについてもアップルがコメントを出しており、Lightning-30ピンアダプタでサポートするとのこと。おそらくこの小さなアダプタ内部にDACなどの回路を搭載するということなのでしょう。
これで音質に問題が出ないのかなど、興味のあるところではありますが、アダプタが登場し次第、いろいろと使ってみたいところです。
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