DTM・デジタルレコーディング/DTM基礎知識

iPhone5で大きく進化するiOS DTM

2012年9月21日、iPhone5が発売になりました。LTEに対応したり、テザリングが可能になったりと話題がいっぱいのiPhone5ですが、DTMにとって、何か変わったことはあるのでしょうか?

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

画面が大きくなり、鍵盤の音域が増えた

iPhone5

横サイズが大きくなったiPhone5(下)。上はiPhone4S

iPhone5をすぐに入手した、という人も結構いらっしゃると思います。私は、初日は諸々のトラブルから入手できませんでしたが、翌22日に無事、ソフトバンクからauへのMNPをする形でiPhone5の白バージョンを入手しました。

持ってみると、明らかに従来のiPhone4Sより薄く、軽くなっているのが実感できます。また、世の中の話題的に見れば、最大のテーマはLTE対応とテザリングへの対応ですよね。既に各IT系メディアが、ソフトバンクとauの通信速度比較などを行っているようですが、使ってみたところ、まだまだ発展途上という感じでしょうか? 都心の一部エリアだとLTE接続されますが、ほとんどのエリアではまだ3G。今後、年内、年度内でどこまでLTEのカバー率が広がっていくのか楽しみなところです。

さて、ではDTMの観点からすると、iPhone5のメリットはどんなところにあるのでしょうか?

GarageBand

鍵盤数が多く表示できるようになった。画面はGarageBand

まず最初に挙げられるのは、画面が広がったことだと思います。普通に縦に持つと、縦方向に176ドット伸びて縦長な画面になっています。具体的には960×640から1136×640ピクセルにとなったわけですが、DTMアプリの多くは横に持って使いますよね。

例えば鍵盤系のアプリでは、従来のiPhone4Sなどよりも広く表示させられるため、これまで1オクターブしか表示できなかったものが、1オクターブ+3音程度広く表示できるようになっているのです。

もっとも、これはiPhone5へのアプリの最適化が必要。今のところ確認できているのはGarageBandとサードパーティーではSoundFont対応サンプラーのbs-16iの2つ。それ以外のアプリの場合、横に黒いフチがついてしまいます。が、今後対応アプリは徐々に増えていくものと思われます。

一方、CPUがA6プロセッサになって高速化したのも大きなポイント。DTMステーションでテストした結果では、iPhone4Sに対して倍以上の速度を実現しています。

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