世界遺産の街・水の都ベネチアを一日で観光する
カナル・グランデ(大運河)に立ち並ぶベネチアン・ゴシックの建物群。絵葉書のような絶景
サン・マルコ広場、サン・マルコ大聖堂、ドゥカーレ宮殿など、名所旧跡を訪ねてみたい。リアルト橋の上から写真を撮りたい。
外したくないメインの観光スポットを、効率よく組み込みながら、ベネチアの街歩きコースを作ってみました。水の都ベネチアならではの楽しみ、海上からの眺めももれなくセット。
写真を撮ったり、水路沿いをそぞろ歩いたり、ベネチアン・ガラスのショップを覗いてみたり。さあ、カナル・グランデから、ベネチア街歩きを始めましょう!
<目次>
9:15 カナル・グランデ(大運河)からスタート
水上バス(ヴァポレット)から一望するサン・マルコ大聖堂とドゥカーレ宮殿
ベネチアの街歩きは、サンタ・ルチア駅前の水上バスからスタート(出典:ウィキメディア・コモンズ)
水上バポレット 路線MAP
運河を渡る爽やかな潮風を浴びながら絶景を眺めれば、地中海の街ベネチアにいることが、実感できるはず!
リアルト橋では降りず、ぐるりと迂回。サン・マルコ広場、ドゥカーレ宮殿が見えてきたら、最寄りの水上バス停「San Zaccaria Danieli (サン・ザッカリア・ダニエリ)」で下船します。ゴンドラが浮かぶ海の向こうには、サン・ジョルジョ・マッジョーレ島も見えますよ。
かつてのベネチア共和国は、「海から眺めて美しく見えるよう」に街が設計されたそう。ちょうどバス停周辺が見所のひとつでもあります。下船前に写真をどうぞ!
10:00 サン・マルコ広場で朝のカフェを贅沢に
ベネチア共和国の輝かしい時代の象徴「サン・マルコ広場」は、約1000年前からベネチアの暮らしの中心にあります。広場周囲に立ち並ぶ老舗のカフェに、立ち寄ってみてはいかがでしょう? 美味しい広場を眺めながら、ゆっくりとカフェを楽しめば、悠久の時を刻むイタリア時間に心と体が自然と馴染んでいきます。
おすすめカフェはこちらでも紹介!>>>ベネチアのカフェ・バール・ピッツェリア
10:30 ベネチアのシンボル サン・マルコ大聖堂を見学
見事なモザイクに共和国時代の栄華を垣間見る(出典:ウィキメディア・コモンズ)
時間帯によっては行列ができますが、内観する価値大。壁一面を覆う金のモザイクや、床に広がる多色大理石のモザイクは圧巻です。
正面入り口のすぐ右側から、2階のサン・マルコ博物館(有料5ユーロ)へアクセスできます。
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■Basilica di San Marco(バジリカ・ディ・サン・マルコ)
住所:Piazza San Marco
TEL:041-2708311
開館時間:9:30~17:00 日曜・祝日14:00~17:00(冬期~16:30
入場料:無料
11:30 豪華なドゥカーレ宮殿へ移動
ベネチアンゴシックの殿堂ドゥカーレ宮殿(出典:Wikipedia)
共和国時代は政治の中心であり、総督私邸、評議会、裁判所、牢獄などがあった場所。現在は、博物館として公開されています。
目がくらむような華やかな装飾が施された内部には、歴代の総督の肖像画、ベネチアを代表する画家たちの作品群なども。
ドゥカーレ宮殿の脇の小運河には、「ため息の橋」と呼ばれる白い橋がかけられています。運河を隔てた対岸にあった牢獄と宮殿尋問室を結ぶ橋。囚人がため息を漏らしながら渡ったと言われています。牢獄に幽閉されていた傘ノヴァも歩いたかもしれません。
<DATA>
■Palazzo Ducale(パラッツォ・ドゥカーレ)
住所:San Marco 1
TEL:041-2715911
開館時間:
4月1日~10月31日 8:30~21:00(最終入場20:30、日曜~木曜)、8:30~23:00(最終入場22:30、金曜~土曜)
11月1日~3月31日 8:30~19:00(最終入場18:30)
休館日:12月25日、1月1日
入場料:13ユーロ
13:00 おしゃれなカフェで運河ビュー・ランチ
洗練されたデザインと絶景が楽しめる穴場カフェ
この建物は、ベネチアで開催される建築とアートの祭典ビエンナーレの本部でもあり、運河に面したカフェがあります。
デザインの本拠地だけあり、使われる食器類や料理もとてもおしゃれ。運河を一望しながら、テラス席でランチをどうぞ!
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■L’ombra del Leone(ロンブラ・デル・レオーネ)
住所:San Marco 1364, Ca’ Giustinian
TEL: +39 041 241 3519
営業時間:9:00 - 23:00
定休日:日曜
14:30 3月22日通りからアカデミア橋へ
高級ブティックやギャラリーが立ち並ぶ3月22日通り
「カ・ジュスティニアン館」を出たら、高級ブティックが立ち並ぶ「Calle Larga XXII Marzo(3月22日通り)」を通って、アカデミア方面へ向かいましょう。
小運河にかかるいくつかの小さな橋を渡り、たまに蚤の市が開かれる小さなサン・マウリツィオ広場を経由して、学生や観光客で賑わうサン・ステファノ広場へ。
広場から、大運河へ方面に向かうと木製の「アカデミア橋」があります。橋の上からは、渦巻き模様の装飾が目印の白い「サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会」を見ることができます。
15:00 グッゲンハイム現代美術館の緑のお庭でリラックス
カナル・グランデにかかる唯一の木造の橋アカデミア橋
美術館内部には、緑あふれる庭や、ガラス張りのカフェも。観光客の喧騒からしばし離れ、アートに囲まれて静かに過ごすのもまたオツです。
人気の現代アート美術館。周囲にはアートギャラリーも多く立ち並ぶ(出典:Wikipedia)
■The Peggy Gugghenheim collection (ザ・ペギー・グッゲンハイム・コレクション)
住所:Dorsoduro 704, Venezia
TEL:041-2405411
開館時間:10:00~18:00
休館日:火曜と12月25日
入場料:15ユーロ
16:30 ベネチア名物ゴンドラに乗ってみる?
優雅な水上散歩はベネチアの醍醐味
フレンドリーなゴンドラ漕ぎのお兄さんたちが、巧みな腕で櫂を操って見せてくれるのも見どころの一つ。ただし、料金は必ず事前にチェックすること。相場は30分80ユーロ程度からです。
ゴンドラは正規の乗り場から乗りたい(出典:publicdomainpictures.net)
17:30 リアルト橋でお土産探し&バーカロで食前酒
白亜のリアルト橋。橋から眺める運河の夕景はドラマチック
体力に自信のない人は水上バス(ヴァポレット)で一気にリアルト橋へ。サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会前か、アカデミア橋のたもとに乗り場があります。
ベネチアの商業の中心であったリアルト橋周辺は、今でもベネチアで最も繁華なエリア。白い大理石の橋の上から眺める風景は、絶景です。路地裏に佇むベネチア風エノテカ「バーカロ」でいっぱいやるもよし。
20:00 夕食は、地中海の魚介料理を
小さな水路脇にひっそり佇むリストランテ
リアルト橋の東側にあるサンティ・アポストリ教会前を経由して、徒歩10分で到着。テラス席がオススメです。
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■Al Fontego dei Pescatori(アル・フォンテーゴ・デイ・ペスカトーリ)
住所:Cannaregio 3726, Calle Priuli
TEL: 041-5200538 (要予約)
営業時間:9:00~23:00
定休日:無休
※ データ等編集部調べ
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