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刺激的なペギー・グッゲンハイム・コレクション

世界各地にグッゲンハイム財団が運営する美術館がありますが、ヴェネツィアにも姪のペギーコレクションを基にしたグッゲンハイム美術館があります。館内は大きく分けて、個人コレクションの常設展示、近現代がテーマの企画展示、庭園、カフェによって構成されています。

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美術館になった蒐集家の邸宅

 

 グッゲンハイム美術館

世界各地にソロモン・R・グッゲンハイム財団の運営する美術館がありますが、ヴェネツィアにあるグッゲンハイム美術館もその一つで、ペギー・グッゲンハイムのコレクションを基にしたものです。

ペギー・グッゲンハイム(1898 - 1979年)はソロモン・R・グッゲンハイムの姪で、現在美術館となっている、カナル・グランデに面した館に住んでいました。この館は18世紀にヴェニエール家によって計画されたものの完成しないまま、一風変わった姿のまま現在に至っています。

アカデミア美術館のある側のアカデミア橋に近い横道を道なりにしばらく進んでいくと美術館に到着します。
館内は大きく分けて常設展示、企画展示、庭園、カフェによって構成されており、常設展示スペースではペギー・グッゲンハイムの個人コレクションを基にした絵画、彫刻の作品が展示されています。
 

 展示品

ペギーの住居部分であった展示スペースには、当時の写真も展示されています。これを見ると、彼女が作品を愛し、まさに生活を生活を共にしたことがうかがえます。

魅力的な企画展示

グッゲンハイム美術館の魅力は企画展示にもあります。テーマは近現代のもの多いのですが、その多様さは毎回刺激になります。
例えば、2013年冬現在に展示が行われている「カポグロッシ」展は20世紀の抽象画家ジュゼッペ・カポグロッシでは彼の初期の作品から作風を完成させる過程、そしてその展開を追うことができます。記号で構成されているカポグロッシの作品は単純化されている印象を与える一方で、例えば都市の形のイメージにも繋げられるようなイマジネーションの豊かさがあります。
2009年にはペギーとも縁が深く、20世紀、特に第二次世界大戦後のヴェネツィア、さらにはイタリアの現代美術シーンを牽引した立役者の一人である、画廊主宰者のカルロ・カルダッツォについての展示も行われました。

美術館の活動からは、ペギー・グッゲンハイムの芸術に対する情熱は彼女の死後も消えることなく、ヴェネツィアに存在し続けていることを示しているように思われます。

■グッゲンハイム美術館
住所:Dorsoduro 701 I-30123 Venezia
電話番号:+39-041-2405-411
開館時間:10:00~18:00
休館日:火曜、12/25
HP:http://www.guggenheim-venice.it/(イタリア語・英語)

※データは記事公開時点のものです。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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