映画/最後まで結末がわからない映画

SF映画の金字塔 「2001年宇宙の旅」

映画は映像だけでどこまで説明できるかが勝負だと思います。「2001年宇宙の旅」はとことん説明を省き、ある意味不可解な映画ですが、サスペンスの恐ろしさとSFの奥深さ、そして音楽が持つ表現力の豊かさを見事に融合させた作品です。そして最後、映像と音楽だけで繰り広げられる数十分。ただ言葉を失います。

投稿記事

スタンリー・キューブリックの名作 『2001年宇宙の旅』

■あらすじ
映画は人類がまだ猿人とも呼べない頃の時代から始まる。
とある亜猿人が、自分より大きめの、黒い長方形の物体を発見する。
完璧な直線と直角、鏡のように磨かれた表面など、明らかに時代に似つかないそれは不思議な力を発していた。猿人たちはその力に感化され、道具を使い、縄張り争いを始めるなど、知性や文化を高め、現代の人間のそれへと近づいていった。

遥かなる年月が流れ、2001年。人間は地球を飛び出し月に住むレベルの文明を得ていた。
そして、月に存在するモノリスと名づけられた「黒い長方形の物体」を調査すべく、アメリカからフロイド博士が月へ派遣された。
モノリスはレーザー光線も爆弾も全く受け付けなかった。しかしその調査中、太陽光を受けたモノリスは木星に向けて強力な電波を発し始めた。

やがて、木星に向けて、ボーマン船長、プール、そして3人の研究者で構成される調査隊が派遣されることになった。研究者たちはあくまで現地についてからが仕事なので、航行中は人工冬眠していた。
とはいえ、航行から何から、船に乗せられた史上最高の人工知能HALが行うため、ボーマンもプールも基本的にはやることがなかった。

ある時、HALはこの調査計画に疑問を抱いている事をボーマンに話す。その直後HALは船の故障を告げるが、故障は見当たらなかった。二人はHALの異常を疑い話し合うが、その様子から自分の思考能力を切られることを察知したHALは、自らの持つ船の管理能力を使いこなし、クルーの殺害をし始めた。

HALの魔の手を逃れたボーマンはHALの思考部を停止することに成功した。すると、探査の真の目的を説明するビデオが流れた。
それが、モノリスの件である。

探査をひとり続行したボーマンは、木星の衛星軌道上で巨大なモノリスと遭遇。
彼もまた、「黒い長方形の物体」に感化される……。

■おすすめの理由

映画は映像だけでどこまで説明できるかが勝負だと思っています。
これはとことん説明を省き、ある意味不可解な映画ですが、サスペンスの恐ろしさとSFの奥深さ、そして音楽が持つ表現力の豊かさを見事に融合させた作品です。

そして最後、映像と音楽だけで繰り広げられる数十分。
ただ言葉を失います。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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