それでは、テラスハウスの4つの特色についてご説明しましょう。
特徴1 都心部に近くて安い
特徴のある三角屋根のテラスハウス(設計は有名建築家、前川國男氏)
他に売り出しの中古テラスハウスを閲覧すると、小田急線狛江駅徒歩18分の2LDK,建物面積48.6平米、敷地面積61.3平米の築2年の物件が2,980万円で売り出されていました。確かに安いですね。ただし、東京圏では分譲テラスハウスは少ないというのが実態のようです。一方、京都、大阪などの関西圏では結構売り出しがあるようです。
特徴2 適度な近所づきあいができる
典型的なテラスハウスは京都の町家です。私はその町家に1年弱住んだ経験があります。同じテラスハウスに住む方々とは、朝夕、顔をあわせれば挨拶しますし、時間があれば他愛ない世間話もします。早朝、玄関先を掃くときには、お隣のところもさりげなく掃いておく(決してやってあげている、という押しつけがましさを出してはいけません)という心配りをします。もちろん、お隣が掃いてくれた次の日は、こちらが掃くという気配りも求められます。旅行などで長期間留守をするときには、よろしく、と出がけに声をかけますし、帰宅時には気持ちばかりのお土産をもって挨拶にいく、といったことを通して、徐々に親しくなっていきます。親しくなると、お互い立ち入り過ぎない範囲で、困ったときには相談しあい、助け合う互助的関係も芽生えてきます。
このようなコミュニティは、防犯や災害時に心強い人的インフラです。付き合いの煩わしさと暮らしの安心は裏・表で、切っても切り離せないものです。
特徴3、4は次のページで。