一戸建て、マンションだけが住まいではない

住宅の種類は一戸建てとマンションの2つだけではありません。そこで今回は、マンションのように集合住宅でありながら、一戸建ての住み心地を追及した第3の住まい、タウンハウスをご紹介します。

マンションと一戸建てのいいとこ取りをしたタウンハウスの特色は、大きくは3つあります。それぞれの特色について詳しく説明していきましょう。

特色1:都心に近いマンションなみの立地に建っていて利便性が高い

ライブタウン浜田山

「ライブタウン浜田山」。雁行した住棟配置と路地的なスペースが特徴。1階のフラット住戸に設けられた専用庭と、2~3階のメゾネット住戸への専用の屋外階段が、路地的なスペースに面している。

代表的なタウンハウスは、1980年代前半に旧三井不動産(現三井不動産レジデンシャル)が浦安で積極的に開発した、入船パークシティタウンハウスなどが当時注目されました。

それよりも前、1977年に建てられた京王井の頭線浜田山駅徒歩2分に建つライブタウン浜田山(旧藤和不動産)は、一戸建てに限りなく近いマンションを目標に建てられたもので、人気トレンディドラマの舞台にもなりました。いっとき、私の友人(5人家族)が住んでいたので遊びにいったことがありますが、芝生、生垣、立木と自然にかこまれた共用の庭が3ヵ所あり、緑豊かで落ち着いた閑静な環境を素晴らしく思いました。室内は、2階がLDK、3階が主寝室と子ども部屋のメゾネットで、一戸建てと変わらない暮らしかたです。

近年ではセボン(この会社は今はありません)が二子玉川や奥沢、久我原といった都心に近い閑静な一戸建ての住宅地にタウンハウスを開発しました。このように、タウンハウスは立地としては申し分ないところに建てられているケースが多いのです。

特色2:庭と緑、セキュリティ、プライバシー、開放感が得られ、居住性が高い

都心に近い立地に一戸建てを持とうとすると、資金の潤沢な人以外は狭小な敷地になり、庭はほとんどとれません。隣家の軒先も目と鼻の先という建てこみ具合になりがちですから、お互い窓を閉めての暮らしになります。たとえ窓を閉めていても、生活音も聞こえてきて、プライバシーの確保は望めません。

タウンハウスはある程度まとまった規模の敷地に、低層で小規模の2階もしくは3階建ての集合住宅を数棟、効率よく配置したものです。共有施設として複数の庭や池が設けられ、水と緑の豊かな自然環境を創造している物件も見られます。住戸専用の小庭や屋上が設けられたタイプも散見されます。また、敷地内には居住者以外は立ち入れないようにゲートを設け、防犯性を高くしたものもあります。

建物は低層なので、マンションのように上下階の音を気にせずに暮らせます。広さは、80平米前後から100平米前後、間取りは1階の平屋タイプ、2~3階のメゾネットタイプなどが主流です。

特色3は、次のページで。