最果ての地の宿選び
知床を旅先に選ばれるのですから旅慣れている方が多いかと思います。で、どちらにお泊まりですか?オホーツク海に突き出た知床半島は、縦半分に左側が斜里郡斜里町、右側が目梨郡羅臼町とに分かれています。 ともに世界遺産に登録されている地域ですが、ヒグマの生息地である知床五湖や海に流れ落ちる滝の数々などは斜里側にありますので、大型宿泊施設のあるウトロ地区を選ばれる方が多いのではないでしょうか。周辺にはコンビニエンスストアもありますので、ここが知床であることを忘れてしまうほどに便利な環境です。
初めての知床ならばそれでもよいのですが、二度目の知床滞在、またはアウトドア派の方におすすめしたいのが、岩尾別温泉の「ホテル地の涯」。知床連山の麓で原生林に囲まれたワイルドな一軒宿。その先に他の宿はありません。正真正銘の最果てです。温泉だって世界遺産級! さあ、ご案内しましょう。
唯一、世界遺産区域にある宿
その尖ったホテル名から「まさかの吹きっさらし!?」と引き気味になりませんように。ホテルは鉄筋コンクリートの3階建てで、エレベーターだってあるのです。客室は和室が中心の40室。テレビも見ることができますし、浴衣、歯ブラシ、浴用タオルなど一式のアメニティが揃います。ただ、携帯電話は完全アウト! なにせ世界遺産エリア内にある唯一の宿泊施設なのですから(ウトロ地区は世界遺産エリア外)。次のページでは、超ワイルドな温泉へ