最高の雪質! 広大なカナダのゲレンデでスキー&スノーボード三昧
広大なゲレンデで、ダイナミックに滑るのがカナダ流 (C) Tourism Whistler / Mike Crane
カナダはとにかくでっかい! ちょっと意地悪ですが、日本との主なゲレンデの面積とコース数を比べてみましょう。
<日本>
- 苗場 196ヘクタール/27コース
- 志賀高原 425ヘクタール/79コース
- ウィスラー・ブラッコム 3300ヘクタール/200コース以上
- サイプレスマウンテン 243ヘクタール/53コース
では、カナダでスキー・ボードを楽しむための第一歩として、日本とのスキー事情の違いや注意事項からお話しましょう。
日本のゲレンデとはちょっと違う……
事前に知っておきたい注意事項
ウィスラーやカナディアンロッキーの頂上付近では森林限界を超えるため、木がなく、吹きさらし。風が強い日の体感温度は強烈な寒さ (C) Tourism BC/Randy Lincks
特にカナディアンロッキーでは寒さの質が違い、マイナス15度くらいが当たり前。十分な防寒対策が必要です。特に、顔を覆うという意味でもサングラスよりゴーグルが適しています。金属製のフレームのサングラスだと凍傷になりかねません。パウダーの雪は軽く、風で簡単に巻き上がるので顔に当たると結構痛い。フェイスマスクもあると便利でしょう。
ウィスラーも寒い場所ではありますが、標高が700m弱のベースでは雨になることも珍しくありません。反面、標高2000mを越える山頂付近では森林限界を超えて、風が強く厳しい寒さということもあります。出発前に山頂付近の気温なども確認してから出かけましょう。
■はぐれると会えないかも……
上の日本とのゲレンデでの比較でも分かるように、ウィスラーやカナディアンロッキーのゲレンデは半端なく広い。友人や家族など、一旦はぐれてしまうと、ゲレンデ内で会うのは極めて困難。はぐれてしまった場合、どこで合うのか緊急時の集合場所を決めておくと良いでしょう。
パッケージツアーなら、オプションでスキーガイドを申し込むことができます。初めての海外スキーの場合、広いゲレンデの方向感覚を理解したり、日本のゲレンデとの違いを案内してもらうなど、初日に申し込んでおくと良いでしょう。
■一般的ではないナイター
バンクーバーでは仕事終わりのスキーヤーのニーズに応え、ナイター営業あり (C) Grouse Mountain View of Vancouver / keepitsurreal
■自己責任
ウィスラーやカナディアンロッキーのゲレンデはもちろんのこと、バンクーバー郊外のゲレンデでさえ、一歩外れるとカナダの大自然の中に放り出されてしまいます。簡単に林間に入っていったりしないよう、確実にコース内と分かる場所でのすべりを心がけましょう。日本ほど明確にコースの境界が示されていないのも要注意。
■事故に備えて
日本と同様にスキー・スノーボードでは必ず事故のリスクが付きまといます。日本に比べ、広くて人の少ないゲレンデだからこそ滑走スピードが速く、事故が起きた場合のダメージも大きくなります。対人、対物、携行品などを十分にカバーした海外旅行保険への加入は必須。カナダの医療費は高く、医者の診察を受けただけでも500カナダドルもしますよ。また、複数で行動することで、事故の場合、お互いのサポートとなります。単独行動は避けた方が無難です。