多くの芸術家も通った! ライプツィヒのカフェ・レストラン

アウアーバッハスケラー

ライプツィヒでは多様な食文化に出会える。写真はゲーテ作品に登場する名物レストラン「アウアーバッハス・ケラー」

文化の都ライプツィヒ(Leipzig)では「食」も大きな楽しみのひとつです。古くから通商で栄えたライプツィヒには世界各地からいち早く新しいものがもたらされました。1700年代前半にはコーヒーが伝わりドイツ最古のカフェがオープン。シューマンをはじめとする芸術家たちが集い文化が生まれるサロンとして賑わいました。他にもゲーテ作品の舞台となったレストランなど観光とグルメが同時に楽しめるお店がたくさんあります。

ここでは、ライプツィヒの名物料理からおすすめのカフェやレストランまで、おいしいものを楽しめる情報をお届けします。

ライプツィヒの見どころ、観光名所はこちらの記事でどうぞ>>>ライプツィヒ/ドイツ

<目次>  

ライプツィヒの名物料理

歴史が反映されたユニークな食文化がみられるライプツィヒ。この街で楽しめる名物料理やご当地ドリンクにはどんなものがあるのかみていきましょう。
 

ライプツィガー・アラライ Leipziger Allerlei

ライプツィガーアラライ

野菜たっぷりの「ライプツィガー・アラライ」は優しい味わい

ライプツィヒ風の温野菜盛り合わせ。季節やお店によって使う食材は様々ですが、伝統的なものは人参、蕪、カリフラワー、白アスパラガスといった新鮮な野菜にきのこやザリガニなどです。付け合せの定番はじゃがいも団子。ドイツ産の白アスパラガスが市場に出回る5~6月は特におすすめの料理です。
 

クワルククコイルヒェン Quarkkeulchen

クワルクコイルヒェン

ふんわりもっちり新食感のクワルクコイルヒェン

クワルク(独語:クヴァーク。ドイツのフレッシュチーズ)とすりつぶしたじゃがいも入りの生地を焼いた、小さなパンケーキのようなデザート。りんごやバニラのソース、フルーツやアイスが添えられることもあります。ふんわりもっちりとしたパンケーキは意外にあっさりしていて、食後でもするっと入ってしまいます。
 

ライプツィガー・レアヒェ Leipziger Lerche

ライプツィガーレアヒェ

ライプツィガーレァヒェは日持ちするのでお土産にもぴったり。

「ライプツィヒのヒバリ(レアヒェ)」という名は、昔ライプツィヒの名物だったヒバリ料理に由来します。1876年にヒバリ禁猟令が出たとき、なんとかしてこの地の名物を残そうとお菓子に姿を変えたのだそう。アーモンド風味の焼き菓子の中にはヒバリの心臓を表すイチゴジャムが。ライプツィヒのカフェやお菓子屋さんでは自家製のライプツィガー・レアヒェを作っているところが多いです。
 

バッハターラー Bachtaler

バッハターラー

音楽の都ライプツィヒならではのバッハなお菓子

2000年のバッハ没後250年に合わせて菓子職人のレネー・カンドラー氏によって考案されたチョコレート菓子。モカ風味の生チョコクリーム入り生地の中にはコーヒー豆が。バッハは空前のコーヒーブームに沸いたライプツィヒで「コーヒー・カンタータ」を作曲しています。バッハをイメージしたお菓子はトーマス教会前の「カフェ・カンドラー」で購入可能。
 

ライプツィヒの名物ドリンク

ゴーゼ

塩とコリアンダー入りの珍しいビール「ゴーゼ」はフルーティで爽やかな味わい!

ライプツィヒは塩入りの上面発酵ビール「ライプツィガー・ゴーゼ Leipziger Gose」やキャラウェイのリキュール「ライプツィガー・アラーシュ Leipziger Allasch」などユニークなご糖衣ドリンクが豊富。日本ではあまり知られていませんが、この地方はおいしいワインの産地でもあります。ドイツに13あるワイン産地のなかでも、最北端となるザクセン地方のワインは収穫量が少なく、他の地域ではめったにお目にかかれない貴重なもの。なかでも(マイセン磁器で有名な)マイセンのワインはおすすめですよ。この地ならではの美酒をぜひお試しあれ!

続いては、コーヒー文化の歴史がつまったおすすめのカフェをご紹介します。
 

ライプツィヒのおすすめカフェ

古くから商都として栄え、いち早くコーヒーが伝わったライプツィヒでは、カフェは様々な文化が生まれるサロンとして発展していきました。ここでは、ライプツィヒのカフェ文化を肌で感じられる伝統的なカフェをご紹介します。
 

カフェ1 カフェ・カンドラー

カフェカンドラー

バッハの世界に浸れるカフェ

バッハ博物館やトーマス教会といったバッハゆかりの場所とあわせて旅行者に人気なのが、トーマス教会の目の前にある「カフェ・カンドラー」。店内は伝統的カフェハウスのしっとり落ち着いた雰囲気です。アラビカ種のコーヒー「バッハコーヒー」やモカ風味のケーキ「バッハトルテ」をいただきながらバッハに思いを馳せてみるのもいいでしょう。ドイツのカフェでは珍しくお茶の種類が80種類以上と豊富なので紅茶党にもおすすめ。この店の名物お菓子、バッハ・ターラー(1.80ユーロ)やライプツィガー・レアヒェ(1.50ユーロ)は人気のお土産です。

<DATA>
Cafe Kandler
住所:Thomaskirchhoff 11
TEL:034-2132181
営業時間:10:00~20:00 無休 
アクセス:マルクト広場から徒歩2分
 

カフェ2 カフェ・バウム

カフェバウム

入口にある天使とアラビア人男性の像は貴重なもの。

ドイツ最古のコーヒー店「カフェ・バウム」で初めてコーヒーが提供されたのは1711年。当時コーヒーは異国情緒溢れる飲み物として人気になり、シラーやワーグナー、リストなど様々な芸術家たちも訪れました。なかでも常連だったのがシューマンでカフェの1階には彼の指定席が残されているほど。4階の博物館では300年にわたるザクセン地方のコーヒー文化が紹介され、ナポレオンが諸国民戦争の際に最後にコーヒーを飲んだといわれるカップも展示されています。コーヒーがいち早く登場し人気となったザクセン地方では、それを入れるための器作りが盛んになり、マイセン磁器など陶芸文化の発達に繋がったというのも興味深いお話。カフェでは豊富なコーヒーメニュー(2.5ユーロ~)だけでなく軽食からメインにデザートまで気軽に楽しむことができます。

<DATA>
Coffe Baum
住所:KleineFleischergasse 4
TEL:0341-9610060
営業時間:1階カフェ11:00~24:00 2階レストラン18:00~24:00 博物館11:00~19:00 2階は日曜休み
アクセス:マルクト広場から徒歩2分
 

カフェ3 カフェハウス・リケー

カフェハウスリケー

西洋と東洋の文化がミックスされたカフェ

中国風の塔に象の頭をかたどった像、美しいモザイクの壁……個性的な外観がひときわ目を引く建物は、かつてはコーヒーや紅茶の販売で知られたリケー社の見本市商館でした。現在はウィーン風コーヒー店「カフェハウス・リケー」として営業されています。アールヌーボー様式を取り入れた店内でクラシカルな制服のウェイトレスに囲まれているとまるでタイムスリップした気分。ドリンクメニューのなかには評判のホットチョコレートや種類豊富な紅茶の他、象が好きな南アフリカ産木の実から抽出されたリキュールを垂らした「象コーヒー」なんていうユニークな飲み物もあります。

<DATA>
Kaffeehaus Riquet
住所:Schuhmachergässchen 1
TEL:0341-9610000
営業時間:9:00~20:00 無休
アクセス:マルクト広場から徒歩2分

ライプツィヒのおすすめレストランをご紹介します。
 

ライプツィヒのおすすめレストラン

旅行者に人気の名物レストランや自然に囲まれた穴場のレストラン、朝食から夜遊びまで楽しめる便利な店まで、選りすぐりのアドレスをご紹介します。
 

レストラン1 アウアーバッハス・ケラー

アウアーバッハスケラー

ライプツィヒ留学中に訪れた森鴎外の壁画も

ゲーテの代表作「ファウスト」に登場するレストランとしてあまりにも有名な「アウアーバッハス・ケラー」は常に旅行者で大賑わい。入口にはファウストと悪魔メフィストの像、店内にもいたるところにファウストをモチーフにした作品があり、ライプツィヒの観光名所としても一見の価値あり。料理も充実しているので、伝統的ドイツ料理やライプツィヒの郷土料理(メイン料理は10ユーロ~)を色々試してみたい人におすすめです。店内は二つに分かれていて、500席ある広いダイニング「Grosser Keller」は昼から営業していますが、ファウストに登場する歴史的ワイン酒場「Historische Weinstuben」はこじんまりしていて夜のみの営業なので予約したほうがいいでしょう。

<DATA>
Auerbachs Keller
住所:Grimmaischestr 2-4
TEL:0341-21610-0
営業時間:11:30~深夜 無休 ワイン酒場は月~土 18:00~24:00 日祝休み 
アクセス:マルクト広場から徒歩1分
 

レストラン2 バイエリッシャー・バーンホフ

バイエリッシャーバーンホフ

ビール醸造所に併設された博物館のようなレストラン。

ライプツィヒ名物の塩入りビール「ゴーゼ」を飲むなら、醸造所併設のレストラン「バイエリッシャー・バーンホフ」がおすすめです。ここで飲めるゴーゼはとてもフレッシュで爽やか! 巨大な建物は1842年開業の世界最古の頭端式駅舎だったもの。かつてバイエルン行の列車の発着場所だったことから、メニューはシュヴァイネハクセやレバーケーゼといったバイエルンの名物料理からザクセン地方の郷土料理、パスタやピザなど豊富に揃います。
 
<DATA>
■Bayerischer Bahnhof
住所:Bayrischer Platz 1 04103 Leipzig
TEL:0341-12457-60
営業時間:11:00~24:00
アクセス:Bayerischer Bahnhof駅
https://www.bayerischer-bahnhof.de/
 

レストラン3 シュテルツェンハウス

シュテルツェンハウス

水と緑に囲まれた気持ちいいレストラン

街の中心からは少し離れますが、運河沿いのトレンドエリア、プラークヴィッツ地区にあるとっておきのレストランをご紹介しましょう。「高床式の家」を意味する店名のごとく運河に浮いているかのように見えるこの建物は、1930年代の工業文化財としても有名でかつては亜鉛メッキ工場として使われていたもの。長年空き家状態でしたが2003年にライプツィヒの建築家ワイス&フォルクマンによって修復され、スタジオやアパートが同居するクールな空間に生まれ変わり数々の建築賞を受賞しています。モダンな雰囲気のレストランではインターナショナルな創作料理(ディナーの予算は20ユーロ~)をいただけるほか、ランチビュッフェやサンデーブランチも人気。お天気のいい日はテラスで飲むビールが最高です!

<DATA>
Stelzenhaus
住所:Weissenfelserstr 65
TEL:0341-4924445
営業時間:月~土曜:10:00~翌1:00 日曜:9:00~翌1:00
アクセス:Giesserstr駅から徒歩5分
 

レストラン4 モーリッツ・バスタイ

モーリッツバスタイ

洞窟みたいな地下空間ではイベントも開催される

ライプツィヒの中心街にはたくさんのバーやクラブがありますが、ライプツィヒ大学のすぐ傍にある「モーリッツ・バスタイ」はちょっと特別。かつて街を守っていた中世の砦が1970年代の学生たちによって発掘され、学生クラブへ改造されたというユニークな施設なのです。大学の発掘チームのなかにはのちに首相となるメルケル氏の姿もあったとか。要塞の広い地下空間では大小の部屋が繋がっていてテラスではコンサートや映画などのイベントも開催。料理メニューはスープにパスタ、オーブン料理のほか、シェイクやアイスなどのデザートも充実していてお手頃価格(日替わりランチは5ユーロ前後という安さ)。オープンな雰囲気なので旅行者でも入りやすく、カフェ、レストラン、バー、クラブと好きな時に好きな使い方ができます。

<DATA>
Moritz Bastei
住所:Universitätsstr 9  04109Leipzig
TEL:0341-7025930
営業時間:月~金曜 10:00~ 土曜12:00~ 日曜 9:00~オープンエンド
アクセス:マルクト広場から徒歩7分
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