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天然ミストを浴びに富士山麓、陣馬の滝ドライブ

涼を求めて富士山麓へ。そこには遊べる滝、冷え冷えの清流、水遊びでリフレッシュできるディスティネーションが。天然ミストに包まれ気温は23度、せせらぎは水温は10度以下。売店もカフェもありませんが、そこは真夏にこそ訪ねるべき、とっておきのパラダイスです

執筆者:瀧 昌史

灼熱を逃れ、避暑ドライブへ

夏まっ盛りにドライブがてら、向かう場所があります。富士山の西山麓、朝霧高原近くの陣馬の滝。すぐ近くの白糸の滝ほどメジャーではありませんが、その分観光地化されていなくて、都心からの大人の避暑ドライブに、ここ、おススメです。

解説画像

これが陣馬の滝。この滝壺で太鼓石がドンドンと鳴っていたという伝説をもつ

陣馬の滝があるのは静岡県富士宮市。最寄りのICは新東名の新富士で、そこから富士山を右手に30kmの距離にあります。

私が初めて行ったのは高校生のときでした。たしかミニトレにチャンバー(スピードマインドにあふれた2サイクル用後付けマフラー、ですね)を装着した記念ツーリングで、偶然立ち寄りました。

チャンバー効果は「???」でしたが、陣馬の滝の迫力、清らかな流れ、木立の美しさ、そして手ですくって飲んだ水のうまさ、冷たさにシビレれました。一日中、ほぼろくなことを考えていない、ダメダメな高校男子の心をもわしづかみにした滝でした。まるで、ミネラルウオーターのCFセットのようです。てか、当時はミネラルウオーターなんてありませんでしたから、この感想は後付けですね。以来、夏に数え切れないほど行っています。

ここが素晴らしいのは、問答無用に涼しいこと! 今年、7月終わりに訪ねたその日は、クルマの外気温表示が新富士ICで34度、西富士自動車道で29度。それが陣馬の滝駐車場で27度となり、そこから気温計を持って遊歩道を進めば表示は刻々下がり、滝壺近くでは23度を表示。あたりは滝の飛沫である天然ミストが濃く、汗がみるみる引いていきます。10分もいれば「はおるものがあっても、いいかも」となりました。

滝はひとつではありません。奥に一条の太い滝がどうどうと落ちており、その左右にも様々な滝がおもむきを競っています。いくつもの滝が落ちる崖はラウンドしていて、その中心に立てばまるでサラウンド5.1chのように瀑布が迫ってきます。
解説画像

駐車場から滝は歩いてすぐ。滝のある崖はラウンドしていて、滝に近づける中州は360度、清流で囲まれている



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