DTM・デジタルレコーディング/DAWソフト活用ノウハウ

ますます進化するiPad DTMの世界(3ページ目)

マシン性能的にはPCよりかなり低スペックなのに、ユニークなDTMアプリが続々と登場しているiPad。その勢いは留まりません。これは入手しておくべきというアプリを3つほどピックアップしてみます。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

入手しておくべきアプリ3:
1/10000以下の価格になった“Fairlight CMI”

Fairlight CMI

見た目もオリジナルソックリなFairlight CMI

最新のアプリというわけではなく、既に2011年3月に最初のバージョンがリリースされていたのですが、徐々に機能面、性能面で進化してきており、まさに往年の銘記、Fairlight CMIそのものといってもいいアプリになってきています。

開発したのは、オリジナルのFairlight CMIの開発者であるPeter Vogel氏、本人。昔、Fairlight CMIは1200万円と言われていましたが、このiPadアプリは850円(当初1200円でしたが、値下げされたようです)ですから、まさに1/10000以下の価格になっています。もっとも、850円のライト版のほかに4200円のPro版があり、全機能が利用できるのがPro版という位置づけになっています。

Fairlight CMI

シーケンサ機能も装備している

ただ、ライト版でも十分に楽しむことができ、Pro版にはアプリ内課金で差額負担すればいいようになっているため、まずはライト版を使ってみることをお勧めします。CoreAudioもCoreMIDIにも対応しているので、Mobile KeysのようなMIDI鍵盤に接続して使うことができるなど、発展性もありますよ。

またオーケストラヒットなど、当時のオリジナル音色がそのまま収録されているので、それだけでも十分入手する価値はありそうです。

もちろん、波形を3Dグラフィックスで表示させることもできますし、自分の声などをサンプリングして使うこともできます。また、Pro版であればシーケンス機能で曲を打ち込んでいく機能も装備しているなど、発展性という面でもよくできているアプリです。

なお、つい先日、商標権の問題からなのでしょうか? アプリの名称がFairlight CMIから「Peater Vogel CMI」へと変更になりました。個人的にはちょっと残念ですが、機能的、性能的にはまったく変わっておらず、ホンモノであることには違いありません。

80年代サウンドを再現してみたいという人は、ぜひ試してみてはいかがですか?

【関連記事】
今更使ってみたけど、80'sを再現できるFairlight CMIアプリが凄い!

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