セクシュアルマイノリティ・同性愛/ゲイライフ

長い人生、賢く生きる:僕らのライフプランニング(4ページ目)

パートナー関係の制度保障が一切ない(事実上シングル扱いな)同性愛者は、40代にもなると、老後のことをはじめ、さまざまな問題に直面したり、考えさせられたりします。そこで、現行の制度をできるだけうまく活用した同性愛者のライフプランニング(人生設計)についてアドバイスする『にじ色ライフプランニング入門』という本が役立ちます。

後藤 純一

執筆者:後藤 純一

同性愛ガイド

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じゅんとあさこの「お気に召すまま」

 

第74回 僕たちの老後は

先日の台風、スゴかったですね…みなさん、大丈夫でしたか? 僕は大荒れになるギリギリ前に無事に帰れたのですが、ダンナは傘が壊れ、全身びしょ濡れに…(涙)。お風呂にも入ったし、風邪もひかず、何とか今週を乗り切りました。 

今月は、僕はそんなに忙しくはないのですが、ダンナのほうの仕事が佳境に入っているようで、帰りが遅くなる日が多くて心配でした。週に3日は行かないと気が済まないジムにも残業のせいで行けず…。(その代わり家で深夜に筋トレ。「ダンベル買ってよかった~」って言ってます)

そんななか、アンドレ・コリンズというNYの伝説的なDJが急遽、二丁目で回すことになり、金曜の夜、(二人とも朝から仕事してて眠かったけど)二丁目でGARAGE/DEEP HOUSEの神髄とも言うべき音に酔いしれたり、中野ナイトってイベントに夫婦で出演させてもらったりしてました。前々回の記事でもお伝えしましたが、あらためて、クラブイベントが僕らの共通の宝物(子どもみたいなもの)だなあと思うし、クラブがなかったらとっくに別れてたかもしれません。

バリネコ

リビングに飾ってあるお友達のバリ島土産(通称「バリネコ」)。僕らの老後はこういうイメージかなあってなんとなく思ってます。

そうそう、今回のお題は老後でしたね。僕はみんなが思うより(実は思われてる?)ずっとズボラというか刹那的というか、老後のことなんて1ミリも考えてない人なのですが、たぶんダンナがいるから大丈夫って思ってます(周りの人もそう言うし)

貯金もろくにない、ほとんど「その日暮らし」だった僕ですが、伏見さんが『夢見る老後』を出したときから、自分の老後について漠然と考えはじめました。でも、相変わらず差し迫った感じはなく、ダンナと「老後は沖縄で暮らそうか~」と話してるくらいです。でも、ダンナが60で定年を迎えても、フリーランスの僕の場合、65とかまで働くだろうし、個人的には東京の文化とかゲイシーンの圧倒的な豊かさから離れて生きていけるだろうか…とも思ったり(沖縄で年老いたゲイカップルが受け入れられるだろうか?という不安も…)。まあ、あと10年くらいしたら、状況もいろいろ変わってるだろうし、また考えますよ(問題先送り)

ダンナとそんな話をしてるうちに、とりあえず今すぐできることとして、緊急時連絡先カードを作ってお互いに持っておこうということになりました。先日のタックスノットの30周年パーティで配られたそうですが(さすが! 僕はNLGR+で行けなかったけど…)、パートナーがいる方はぜひ、お財布に入れておきましょうね。

たまにふと思うのは、死ぬときに「あんなこともあったし、こんなこともした。いろいろ楽しかったなあ、幸せだったなあ」って思えたら、いい人生なんじゃないかなあってこと。僕もそうだけど、ダンナにもそういうふうに思ってもらいたい(そう思ってもらわないと困る)と思ってます。たぶんですが、そう思いながら日々を生きていけば、何があっても後悔はないんじゃないかな、って思うのです。
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