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靴ずれについて、深く考えてみる その1(2ページ目)

夏の足元の二大脅威である「臭い」と「靴ずれ」。前者は以前詳しく解説しましたので、今回は後者=靴ずれについて考察してみたいと思います。どうして起きてしまうのか、そして対応策について等々を要因別に見てまいります。

飯野 高広

執筆者:飯野 高広

靴ガイド

原因1‐A. 左右の足の大きさが異なる

左右で足の大きさが異なる。

以前も公開した小生の足! 左足の方が右足よりもハーフサイズ以上大きいのです。そしてかかとに靴ずれを起こしやすいのは…… 明らかに小さい右足の方です。ちなみに右の小指上方にも、靴ずれの跡が残っています

何を隠そう小生がそうなのですが、靴に換算すると左足と右足の大きさがハーフサイズ、いやそれ以上異なる方って、結構多くいらっしゃいます。しかし既製靴の場合はほぼ全て、左右同一サイズで売られているので、そのような方は大抵、大きい方の足を基準に靴を選ばれている筈です。特にレースアップの靴の場合は靴紐で調節できると言う観念も働き、その傾向が高まる筈ですが、この場合、足が靴の中で十分に固定されず不自然な摩擦の度合いが高くなる小さな足の方、特にそのかかと部周辺に靴ずれを起こしがちになります。

対応策としては、小さな足の方の靴にソックシート(中敷き)を一枚敷いたり、甲部の内側に「タンパッド」と呼ばれる緩衝パッドを貼りつける等で靴の内容積を小さくするのを通じ、かかと部を固定し易くする方法が、やはり有効なようです。ソックシートには素材や厚みのみならず、形状も底面全体を覆うものや前半分のみ・後半分のみのもの等様々ありますので、状況に応じて使い分けてみるのも手でしょう。原典忠実主義の人は嫌に思うかもしれませんが、痛みやましてや出血に比べたら…… ですよね。

また、紐やバックルのような微調整機能が全く無いスリッポンの場合は、靴を買う際に敢えて小さい足の方を基準にする方法もない訳ではありません。キツ目の靴で靴ずれを起こすリスクは案外少ないので、大きな足の方は履き込んで膨張させてしまう算段です。ただ、靴ずれとは異なる足のトラブルを引き起こす危険も大いにありますので、これは若干経験が必要な荒業でしょう。


次のページでも、足自体に問題があるケースをもう一つ!
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