食卓、ホントに「綺麗」ですか?
家族団らん、安心して囲める家庭の食卓を守るため、これまで盲点だったかも知れない「食卓」の食中毒対策を講じましょう。その秘策は、意外と簡単な、あるワンアクションなんです。
その台ふきん、大丈夫?
食卓を拭くとき、「何」で拭いていますか? おそらく多くのお宅では、濡らした「台ふきん」を使っているのではないかと思われますが、いかがでしょうか。なぜ「台ふきん」を使うのかと言えば、それは、そういうものだと思ってきたから。親もそうしていたし、おばあちゃんもそうしていたし。なにはともあれ「水拭き」すれば、いいのでは? ですよね。「台ふきん」は、お皿を拭き上げる「ふきん」とは区別して使われます。お皿を拭くには、不衛生かも知れないから。それで食卓を拭き、都度キッチンで手洗いしては、室内干しされていることが多いよう。洗濯機に入れて他のものと一緒に洗うのも、ちょっと憚られるから。
さて、先日この「台ふきん」についての調査が行われ、いささか衝撃的とも言える結果が発表されました。なんと、一般家庭で普通に使用されてきた「台ふきん」13枚を精査した結果、最大で1平方センチあたり、2.8億個もの雑菌が検出されたというのです。(※)
平均でも、10平方センチあたり1000万個というので、「台ふきん」1枚のなかにある雑菌の数というともう、天文学的。この「台ふきん」で食卓を拭いてしまうと、食卓を綺麗にするどころか、逆に雑菌をタップリと擦り付けていることにもなりかねません。拭いている方は「綺麗に」しているつもりなのに……?
でも「うちも、もしかして?」と、なんとなく心当たりがある方も、存外、多いのではないでしょうか。
梅雨明けから真夏にかけては、誰しも「食中毒」への注意を高める季節。まずはキッチンのまな板、冷蔵庫、排水口……余念無し。でも、食事を摂る肝心の「食卓」その場所の衛生状態については、どうだったでしょうか。水周りでもないし、そうカビも生えない(見ない)し、食事の都度ちゃんと「拭いている」し……ですよね。
でもただ漫然と「拭いている」だけではいけない! ということを知ってしまった今、これから一体、どう拭けば食卓の衛生を護れるのでしょう?
※衛生微生物研究センター調べ