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和ろうそくのできるまで(3ページ目)

和蝋燭(わろうそく)は、一般的なパラフィン製のキャンドルやオイルランプよりも炎が大きく、炎もちの良いことが特徴です。今回は、和蝋燭を手作りしている愛媛県の内子にある大森ろうそく店をご紹介します。

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

照明ガイド

和蝋燭の光の特性

歌舞伎劇場として建てられた内子座

写真8.伝統芸能が上演される内子座

和蝋燭(左)とオイルランプ(右)

写真9.和ろうそく(左)とオイルランプ(右)

この和ろうそくは、八日市護国の町並みから少し外れた位置にある内子座でも使用されるようです。内子座は大正時代に建てられた本格的な歌舞伎劇場ですが、歌舞伎以外にも人形芝居や狂言、落語などにも使用されてきました。(写真8)

内子の和ろうそくは一本、一本に手間をかけており、1日でも100本くらいしか作れないほど丹精込めたものです。パラフィン製のキャンドルやオイルランプと比較すると炎が大きいことが分かります。光も暖かく灯持ちが良いのも大きな特長です。(写真 9)

 

和蝋燭の分光分布

写真10.和蝋燭の分光分布

実測してみると、色温度は約2200K(ケルビン)で若干低く、スペクトルでも赤の色味を多く持っていることが分かります。(写真10)このような光の効果はLEDではまだ出せない特別な光と言えます。

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