デジカメの高画質画像をスマホと連携して共有するには?

デジカメとスマホを連携させるには

デジカメとスマホを連携させるには

スマートフォンがものすごい勢いで普及していますが、そのカメラ性能をやや残念に思っているユーザーも少なくないと思います。スマートフォンでは光学ズームを使うことはできませんし、さまざまな撮影機能にも大きな差があります。

たとえばiPhoneのカメラ機能はシンプルな撮影以外の撮影機能が非常に使いづらく、露出補正やホワイトバランスの調整が非常にやりづらいのです。おいしそうなランチを前にして撮ったはずの写真がくすんだものになってしまった、というような体験は、多くのスマートフォンユーザーに「あるある!」と頷いてもらえるのではないでしょうか。

より高画質なデジタルカメラの画像をスマートフォンでも使いたい、使えたらTwitterやFacebookとかもっと素敵なものになるのに……と考えるのはごく自然な話でしょう。そこで今回はデジタルカメラとスマートフォン/タブレットで画像を共有する方法をいくつかご紹介しましょう。
   

Wi-Fi機能搭載のデジタルカメラには注意が必要!?

DSC-TX300V

DSC-TX300VはWi-Fi搭載でAndroid、iOSに両対応、かつアドホックモードに対応している。

最初の選択肢はWi-Fiに対応したデジタルカメラを購入することでしょう。

2012年6月現在、Wi-Fiに対応しているデジタルカメラはキヤノンからIXY 1IXY 420F。ソニーからDSC-HX30VDSC-TX300V。パナソニックからDMC-FX90。この5機種がWi-Fi対応機種として挙げられます。

また、デジタル一眼レフではD3200がWi-Fiアダプタ「WU-1a」に対応することでスマートフォンに接続できるようになっています。おそらく、以降のニコン製デジタル一眼レフではこのWi-Fiアダプタが利用できるようになるでしょう。

ただし、気をつけてほしいことがあります。iPhone/iPadといったiOSを搭載したスマートフォン/タブレットと、XPERIAなどのAndroidを搭載したスマートフォン/タブレットでは対応が異なっていることがあるのです。

たとえばIXY 1/IXY 420Fは発売当初の2月からiPhone/iPadには対応していますが、Androidには対応していませんでした。6月18日にAndroid対応のアプリが発表されています。逆にD3200に対応している「WU-1a」はAndroidには対応していますが、iPhone/iPadには対応していません(今秋対応予定)。

さらに一口に「スマートフォンへの画像転送に対応」といっても、Wi-Fiのインフラストラクチャモード(自宅等の無線LANアクセスポイントの介在が必要)にしか対応していないものが存在します。このモードにしか対応していない場合、外出先での接続はできないというわけです。

たとえばIXY 1/IXY 420FはAndroidへの対応していますが、スマートフォンとデジタルカメラを直接接続するアドホックモードには対応していません(iPhone/iPadなどとは直接接続可能)。DMC-FX90も同様にアドホックモードには対応していません。

逆にWU-1aはアドホックモードにだけ対応しており、インフラストラクチャモードには対応していません。

 

Bluetoothで接続すると……?

ワイヤレスでスマートフォンに接続する方法としてBluetoothが挙げられます。現在、Bluetoothに対応しているデジカメはごく少数ですが存在します。リコーのG700SEがそれです。ただ、G700SEは工事現場向けの防水防塵耐薬品という特殊なデジタルカメラであって、一般ユーザーにはやや縁遠いものといわざるをえません。
 
Penpal PP-1 + XPERIA

PP-1とスマートフォンの組み合わせはなかなかに便利。

もうひとつ、Bluetoothに対応した製品としてオリンパスの「Penpal PP-1」というアダプタが挙げられます。これは同社のマイクロフォーサーズに搭載されているアクセサリーポート2に対応したBluetoothアダプタで、Android搭載機と接続することができます(iPhone/iPadには非対応)。

BluetoothはWi-Fiに比べると通信速度が遅いので、最大で1920x1440ピクセルまでの画像転送しかできません(それ以上の大きさとなる画像は転送時に自動的に縮小されます)が、Android機であればほぼすべての機種に転送が可能なのが利点。1枚ごとの転送しかできませんが、たとえばブログやTwitterなどに投稿する場合、充分な性能となるはずです。

ただし、機種によってBluetoothでのファイル転送時に対応の違いがあります。
SC-02Cなどではスリープ時にも有無をいわさずに転送が可能。特に複数枚の転送をする場合、これは非常に便利です。

初代XPERIAのSO-01Bなどでは「転送を許可しますか?」という問いにYES/NOをタップして応えなければなりません。やや不便ですが我慢できる範囲でしょう。
IS05ではなんと転送の都度に「設定」→「無線とネットワーク」→「Bluetooth設定」に入り、さらに「Bluetoothデータ受信」をタップしなければなりません。

と、このように機種によって転送方法が異なるのでおすすめ度はなんとも言えないのですが、筆者はPP-1+E-PL2+パンケーキレンズを日常でも持ち歩いていて、TwitterやFacebookでかなり高画質なつぶやきができています。


 

Wi-Fi機能内蔵のSDカードで手持ちのデジカメをWi-Fi化

Wi-Fi対応のデジタルカメラを買うのではなく、手持ちのデジタルカメラの画像をスマートフォン/タブレットに転送したいという要望もあるでしょう。特にデジタル一眼カメラの高画質な画像を転送したいという要求は少なくないと思われます。SDカードを利用しているカメラであれば、2つの手段が存在します。

まずはWi-Fi対応のメモリーカードを使用すること。Eye-Fi(アイファイ)とFlashAir(フラッシュエアー)というWi-Fi搭載のSDカードがあります。どちらもスマートフォン/タブレットに画像を転送することができるものです。

ただし、このふたつのWi-Fi搭載メモリーカード、完全に性格が異なっています。Eye-FiとFlashAir、どちらも通常のSDカードとして撮影データを記録することができますが、撮影後の転送方法が180度といっていいほどに異なっているのです。
 
Eye-Fi Pro X2 8GB

Eye-Fiは撮影した画像を片っ端から転送してくれます。バッテリーへの負担がやや大きいのが弱点。

Eye-Fiは基本的に「撮影したすべての画像をスマートフォン/タブレットに転送する」というコンセプトの製品です。さらにFlickrやPicasaなどのクラウドサービスに自動的にアップロードすることもできます。

撮影した端から画像をタブレットに転送することができるので、自動的にバックアップが取れるという考えかたもできます。
 
 
FlashAir 8GB

FlashAirはスマートフォン側からアクセスして、画像をピックアップするというコンセプト

一方でFlashAirはスマートフォン/タブレット側からFlashAir内の画像をサムネイルで表示し、選択した画像だけをスマートフォン/タブレットへと転送するという使い方がメインとなります。

また、Eye-Fiが接続できるのはPC、iPhone、Androidといった対応端末のみにかぎられますが、FlashAirはブラウザがあればどのような端末であろうともほぼ制限なしに接続できることが大きな利点として挙げられるでしょう。
 

 

たとえばTwitterやFacebookなどに、撮影した画像からもっともいい画像をピックアップしてアップロードしたいというような場合であれば、FlashAirが向いているでしょう。iPadなどの大きめの画面を持つタブレットに撮影したすべての画像を転送し、その場で見てチェックするというような用途ではEye-Fiが向いています。

 

Wi-Fi+バッテリー内蔵のカードリーダーは手元のSDカードを使用可能

AirStash

AirStashはSDカード内のデータをスマートフォンで見ることができるという製品

もうひとつの手段は手元のSDカードを使い回す方法です。バッテリーとWi-Fi機能を内蔵したカードリーダーを使って、スマートフォン/タブレットとワイヤレス接続するというものです。

カードリーダーをワイヤレス接続のできるサーバとして用いるというコンセプトで、2012年6月現在でマクセルのAirStash、PQIのAir Driveの2機種があります。AirStashはiPhone/iPadにはアプリで、Androidにはブラウザ経由で接続可能(Android対応アプリは開発中)、Air DriveはiPhone/iPad、Androidともに専用アプリで接続できます(画像の転送はブラウザ経由のほうが便利ですが)。

これらのWi-Fi対応カードリーダーではSDカード内の画像をスマートフォン/タブレットに転送するだけでなく、SDカードに収められた音楽や動画を視聴することもできます。
   


 
FinePix F770EXR

FinePix F770EXRも赤外線通信機能を搭載している(参考:FinePix F770EXR レビュー

赤外線で接続するのも実はあり!

国産メーカーのAndroidスマートフォンには赤外線通信ができる機種があります。そして富士フイルムのFinepixシリーズにも赤外線通信ができるものがあり、画像を転送することができるのです。

スマートフォン、デジタルカメラともに機種が限られてしまうのが難点ですが、確実かつそこそこ高速に画像を転送することができます(X-Pro1をはじめとするXシリーズが赤外線通信機能を搭載していないのは、個人的に残念でした)。

機種によっては赤外線通信機能を搭載していてもFinePixとは通信ができないものも存在します。富士フイルムのサイトにFinePixの赤外線通信に各機種が対応しているか否かの情報が掲載されているのでそちらも参照してください。

富士フイルムサポート情報:高速赤外線対応

 

microSD/SDHCをスマートフォンと共有する

IXY 3

IXY 3はmicroSD/SDHCを採用している。Androidケータイで画像を読み込むこともできた。(参考:IXY 3レビュー)

iPhone/iPadでは不可能ですが、ほとんどのAndroid端末ではストレージとしてmicroSD/SDHCを採用しています。スマートフォンで使用しているメモリーカードを(デジタルカメラ側がSDカードであればアダプタを使用して)デジタルカメラでも使うことで、デジタルカメラの画像をAndroidで表示したり、Twitterなどのアプリで共有することができるようになります。もっとも簡単で単純な接続方法といえるでしょう。

キヤノンのIXY 1やIXY 3(レビューはこちら)、ソニーのDSC-TX300V/DSC-TX66などはmicroSDを採用しているので、Androidとの共有が比較的楽にできます。

欠点としてはmicroSD/SDHCの入れ替えが面倒であるということ。こうやって書いておきながらなんですが、多くの機種で現実的ではありません。日常的に使うのはなかなか難しいところでしょう。どうしても即座にデジタルカメラの画像を送る必要があるときには使える、一種の「裏技」的なものとして考えるのがよいでしょう。


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