『ローマの休日』で音読!
映画やドラマを使って、英語のリスニングの学習ができることをご紹介しました。せっかくだから、話すための練習もしたいですよね。ひょっとして、「映画でしゃべっているみたいに話すなんて、自分にはゼッタイ無理」と思ってしまってはいないでしょうか。確かに、すぐに真似をするのは難しいかもしれませんが、着実に近づくための確かな方法があります。それは、「音読」です。
「音読」は、基本的に書かれた英語を声に出して読むだけでOK。口を動かす訓練になり、英語の表現を目と口と耳で習得し、自分の読む声で英語の音に慣れる練習にもなるという、簡単かつ実に効果のある学習法です。
映画やドラマの場合、セリフの練習をするつもりで、シナリオを感情を込めて読んでみましょう。例として、映画『ローマの休日』Roman Holidayのシナリオの一部をご紹介します。オードリー・ヘプバーン演じるアン王女とグレゴリー・ペック演じる新聞記者になりきって、声に出して読んでみてください。
Ann: I could do some of the things I've always wanted to.
Joe: Like what?
Ann: Oh, you can't imagine... I'd, I'd like to do just whatever I'd like, the whole day long!
Joe: You mean, things like having your hair cut? Eating gelato?
Ann: Yes, and I'd, I'd like to sit at a sidewalk cafe and look in shop windows, walk in the rain!
(訳)
アン:ずっとやりたかったことを何かできそうな気がするわ。
ジョー:どんな?
アン:ああ、あなた想像できないわよ…私、自分がやりたいことを何でもやりたいの、1日中!
ジョー:つまり、髪を切ったりすることとか? アイスを食べるとか?
アン:ええ、それと私、道端のカフェに座ったり、お店のウィンドウをのぞいたり、雨の中を歩いたりしたいの!
できるだけ映画を見ながら真似してほしいのですが、ポイントはあまりゆっくり読まず、何度も繰り返し読みながら、自然な速さに近づくこと。上の会話の場合、例えば、次の秒数を目標としてください。
- 1回目 25秒
- 2回目 21秒
- 3回目 18秒