リスクのある攻めの投資「投資信託」
投資には、リスクはつきものです。初心者はその中でも優良な商品を選んでいけるよう、知識をつけましょう。
投資信託(以下、投信)とは“投資家から集めた資金をプロが株や債券などで運用し、成果に応じて収益を投資家に分配する”金融商品のこと。 “プロ”とは投信の運用専門の会社に属するファンドマネージャーのことで、金融商品やマーケットに詳しく、利益を出す方法、リスクを最低限に抑える方法を熟知しているため、投資に詳しくない人には頼れる存在です。このファンドマネージャーに資金を託し、効率的に増やしてもらおう、という発想から生まれたのが投信という商品です。
日本国内で販売されている投信の数は、なんと3000種類以上。選ぶことを考えるだけで頭が痛くなりそうですが、“どれくらいの時間をかけて、どれくらいのリターンを目指し、どれくらいの利益を得たいか”を最初から決めておくことが、選ぶコツとなります。
代表的な選択肢としては、インデックスファンド
代表的な選択肢としてはインデックスファンドがあります。これは、証券会社はもちろんのこと、銀行でもたいてい取り扱っているので、非常に買いやすい商品です。ローリスクな商品も多いので、投信の登竜門のような存在ともいえます。インデックスファンドとは、よくニュースなどで耳にする日経平均株価(日本を代表する225銘柄の値動きの平均)やTOPIX(東証1部上場の全銘柄、2000以上の値動きの平均)などの指数の動きに連動します。景気が上がればこれらのインデックスも上がり、景気が下がればインデックスも下がります。日本だけでなく、海外市場のインデックスに連動するインデックスファンド、株ではなく債券市場の価格に連動するインデックスファンドもあります。選ぶときは、金融機関の説明を聞いてもよいと思います。しかし、すすめられるままに買ってしまうことはやめてください。
金融機関の説明は参考程度に
投信の種類などについての話は、金融機関でも教えてくれます。ですが金融機関も商売なので、いくら親切にしてくれても、心の中ではなるべく自分達が儲かる商品(=手数料の高い商品)を売りたいと考えています。場合によっては、私たち買い手にとっては手数料が安い、良い商品は儲けが少ないからと勧められず、向こうが売りたい商品を売りつけられることもあります。証券会社は店頭やホームページなどで、目立つようにハイリスクな外債や投信を宣伝しています。そうした金融機関イチオシの商品は、彼らが買ってほしい“手数料の高い”金融商品である場合が多いもの。金融商品の手数料は、投信の販売会社や運用会社などの手間賃なのです。