夫婦で家計管理が理想だけれど

夫の無関心は家計をコントロール不能にするかも

理想的な家族、理想的な生活もよいけれど、その前にきちんとした家計管理ができていないと、後々とても困ることが起こります。

夫婦で一緒に家計管理が理想ですが、そうではないケースが結構あります。ご主人が生活費のみ奥さんに渡しやりくりを任せる、共働きなら夫婦別サイフ管理、奥さんまたはご主人が1人で家計をきりもりなど、実に様々です。どちらか一方に任せきりでも、多くの場合はまとまったお金を使う必要性のある時、子どもの教育を考えるときなどに夫婦間でお金の会話を持ち、考え方や家計状況の認識をすり合わせるなどのことができています。

そのすり合わせ自体ができていない場合、家計は非常に危険な状況に陥る場合が多くあります。家庭におけるお金の存在の仕方や使われる方向性、考え方が夫婦間でバラバラになり、「こんなはずではなかった」という状況に陥りやすいのです。

具体的にはどのような状況のことなのか、家計状況のすり合わせがご主人と上手くいかなかったYさんの例を見てみましょう。

妻に「任せた」家計の失敗

Yさん(専業主婦・32歳)は、家庭生活が理想とかけ離れそう、理想を続けようとすると、お金が足りない……そのようにご相談に来られました。ご主人(35歳)は大手企業に勤務しており、収入は安定しているうえ、ボーナスもきちんと支給されています。幼稚園に通う4歳のお子さんと3人、賃貸住宅で暮らしています。

経済的には何不自由なく、どちらかというと裕福なご家庭であるという印象を持ちます。お子さんの教育にも熱心で、英語とピアノの2つの習い事をさせ、来年には水泳も習わせたいと考えているそうです。

奥さまは明るく元気な印象でいつもきれいにしています。洋服や美容費などにお金をかけているようで、子供が幼稚園に行っているうちに、エステなどにも通っていました。

家計は誰のためのものなのか

毎月のご主人の手取り収入は35万円ほど。それに対し、毎月の支出は40万円という毎月5万円ほど赤字状態です。クレジットカードなどを利用してこの状態を維持しているのかと思いましたが、基本的には、貯金を切り崩して補てんしているとのこと。

ご主人はこの事実を知りません。というより、妻がいつもきれいで、家事も育児も家計管理もしっかりやってくれていると思っており、我が家の家計が火の車とは全く思っていないのです。

家計には関心ないが、一生懸命働いてお金を家に入れてくれる夫。ご主人にきちんと見せるために様々な部分にお金をかけ、赤字にしてしまっている妻。お互いがお互いのために頑張っているつもりなのに、話がきちんとできていないことで歯車が食い違ってしまった印象を受けます。