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DINKS家庭でもお金が貯まらない?

DINKSと聞くと、夫婦二人暮らしで自由に暮らし、収入も二人分あって裕福なのだろうというイメージを持ちがちです。ですが、そのような生活をしている当人たちは、意外とそういう実感はないかもしれません。どうしてそのように実感するのか、事例を通して理由を探ってみましょう。

横山 光昭

執筆者:横山 光昭

お金を貯める体質改善ノートガイド

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DINKSとは裕福な夫婦のことなの?

DINKS家庭でお金が貯まらない?

DINKSがお金を持っていると考えるのは間違いかも。

夫婦二人で暮らしているご家庭は、たくさん貯金があるんだろうなとか、好きにお金が使えていいなと思う方もいるでしょう。

DINKSとはDouble Income No Kids(共働き収入、子供なし)という意味で、意図的に夫婦共働きであり子どもを持たないと選択し、生活しているご夫婦のことです。

普通の共働き家庭に子ども費がかからないということは、経済的心配がなく、自分たちの老後の蓄えも十分にできるのだろう、という印象を持ちがちです。

ですが、実は意外と貯金がなく、将来はもちろん、日々のやりくりも心配だという方がいます。裕福そうな印象なのに不思議ですよね。今回はそういうDINKS家計になぜお金が残らないのか、どのようにすると改善できるのか、Tさんのご家庭を例に見てみます。

お金が貯まらないDINKSのTさん

夫婦ともに正社員で働いているTさん。30代半ばでバリバリと仕事をしているご夫婦です。

子どもはこれまでのところ予定していず、DINKSといえる状況だったのですが、年齢が高くなり、子どもを産むには今しかないと考え始めました。そこで出産をしたらしばらく妻は働けないなあ、収入がなくなるな、と考えたら「貯金がない」ということに気が付き、焦って貯金ができるようになりたいと相談に来られました。

今までは夫婦二人分の収入で暮らせましたが、出産となるとしばらく、またはずっと夫一人の収入で生活することになるかもしれないと気が付いたのです。

収入は二人合わせて44万円ほど。しかも収入は合算せず、お互いに生活費を出し合う「夫婦別財布」で暮らしています。

食事は外食が多く、手作りするにしても食材にこだわりがち。スポーツジムにも通うし、旅行にも行くという感じで、夫婦二人きりの生活を満喫しています。

このような贅沢ばかりに見える生活をしてきても破綻しなかったのは、共働きでの収入があったから。ですが今回は1人の収入では暮らせないかもしれない!ということに気が付いたのです。

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