ライフイベントが重なると健康にも影響が

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解雇、収入減、転職、新しい職場・・・・・・。累積したストレスは健康障害のリスク大

また、いくつものライフイベントが重なると、心身の健康が崩れ、病気になるリスクも現れます。この評価尺度では、1年の間に合計200点から299点までのストレスに遭遇すると50%の人に、300点以上では80%の人に、翌1年間に心身の健康障害が現れるとされています。

たとえば、結婚(7位、50点)後に引っ越し(32位、20点)をし、妊娠(12位、40点)した。それを機に退職し(10位、45点)、生活条件が変わった(28位、25点)。家庭の経済状態も変化し(16位、38点)、苛立ちが募って配偶者とのケンカが増えてしまった(19位、35点)というケース。

よくある例ですが、こうしたケースでも実は合計すればストレス度は253点にもなり、この評価尺度では2人に1人が健康障害に陥るということになります。1年という短い間に結婚、引っ越し、妊娠、退職という大きなライフイベントが重なり、生活や経済状態も変化するのですから、幸せでも受けているストレスは非常に大きいということです。

または、仕事を解雇されて失業し(8位、47点)、家計が苦しくなった(16位、38点)。住宅ローンを返却できず家を手放し(21位、30点)、引っ越しをした(32位、20点)。その後、新しい仕事を見つけて職についたが(18位、36点)、労働条件が変わり(31位、20点)、上司ともそりが合わない(30位、23点)というケース。

こうしたケースも最近増えていますが、合計すると214点となり、こちらもこの評価尺度では2人に1人が健康障害になると考えられます。歴史的な大不況、震災の影響、企業の海外移転などで職や家を失い、新しい仕事が見つからない、仕事につけてもなじみにくさに苦しんでいる人は多いと思います。このように、自らの努力では解決しにくい問題を抱えると、心身の健康リスクは高まってしまいます。

この評価尺度は半世紀近く前の米国の調査によるものであり、現代の日本人の価値観には合わないかもしれません。したがって、この評価尺度をそのまま鵜呑みにすることはできません。

とはいえ、何らかのライフイベントが起きたときには、それに付随して環境やライフスタイル、経済状態が変わっていくものです。すると、パートナーや家族との関係にも影響が現れ、家庭という人生の基盤と健康を失うリスクも高まるということは今も昔も言えそうです。また、大きなライフイベントを経験すると興奮が続き、ストレス状態に気づきにくいものですが、自分が感じる以上にストレスはたまっています。適度に休養をとる、気分転換をするなどして、ストレスの解消を心がける必要があります。
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