タブレットPC/タブレット・電子書籍端末の選び方

AndroidタブレットとiPad、どっちがいい?(4ページ目)

2012年3月に登場した新型iPadは大きなインパクトを与えたが、ライバルであるAndroidタブレットはどうなのか。それぞれのメリット、デメリットについて紹介しよう。

安蔵 靖志

執筆者:安蔵 靖志

デジタル・家電ガイド


テレビやAV機器をより楽しみたいならAndroidがおすすめ

現状で国産AndroidタブレットがiPadに最も勝っている点として挙げられるのが、デジタルAV機器との連携だ。

例えば東芝「REGZA TABLETシリーズ」の場合、同社のBDレコーダー「REGZAブルーレイシリーズ」と連携する機能を備えている。レコーダーのチューナーを用いてテレビをリアルタイム視聴したり、録画した番組を家の中で楽しめるだけでなく、ダビングして外出先で見ることもできる。ソニーの「Sony Tabletシリーズ」は外出先では見られないものの、同じようにテレビを見たり録画番組を再生するといったことができる。

Androidはバージョン4.0(ICS:Ice Cream Sandwich)へのバージョンアップによって、家庭内AVネットワーク機能「DLNA」が著作権保護規格「DTCP-IP」に対応する。これによってAndroidタブレットは、国内のテレビやレコーダーの多くに搭載されているDLNA機能と同等になる。つまりレコーダーや一部の録画テレビで録画した番組を、同じLAN環境にあるAndroidタブレットで楽しめるようになるというわけだ。これは東芝、ソニー以外のタブレットでもそうである。

iPadはこうした連携機能は今のところなく、サードパーティーアプリでも同様の機能を実現したものはない(DTCP-IPを搭載しないDLNA対応プレーヤーなどはあるが、この場合はレコーダーで録画した番組は再生できない)。

せっかく10インチクラスの大画面タブレットを使うなら、テレビも見たいというのが人情というもの。iPad向けテレビチューナーもあるが、自宅のテレビやレコーダーと連携した使い方をしたいという人は、Androidタブレットを検討してみるのもいいだろう。
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