オモチャの価値
3DSを遊んでいない間も、いつもちょっと楽しみで、届くととちょっと嬉しい。
携帯電話やスマートフォンは、買えばすぐに電話ができて、メールができて、メッセージも送れて、すごく便利に情報のやり取りが出来る端末です。じゃあ、3DSにはいつの間に交換日記があって、別に便利になるわけじゃなく、仕事がはかどるわけでもなく、でも時々くる日記がちょっと嬉しくて、毎日がちょっと楽しくなる、そんなオモチャですっていうのは素敵じゃないですか。
ガイドには小学生のゲーム友達がいまして、仕事でお世話になっている方のお子さんなんですが、時々会うと一緒にゲームをします。ガイドがいつの間に交換日記をはじめた時、その子がすごい反応をしたんですね。一生懸命にガイドへの手紙をいつの間に交換日記で書いて送ってくれようとしました。しかし、遊ぶ時はいつも会う時で、オンライン対戦みたいなことはしていなかったので、フレンド交換をしていませんでした。
お父さんに仕事先で会った時にフレンドコードを送るように言われたんですが、忙しさにうっかり忘れて2、3日送らずにいたんです。そしたらとうとう、夜に電話がかかってきてですね、もう子供が送りたいって騒いで騒いで、申し訳ないけど今フレンドコード教えてもらえないかと言われたんです。
もちろんすぐにフレンドコードを伝えてお手紙のやりとりをしたんですが、すごくその一件はガイドの印象に残りました。このパワー、エネルギー、面白そう、楽しそう、やってみたい! これこそオモチャの力ですよね。
ゲームハードが性能や機能的に家電やPCなどとの境目が曖昧になっていく中、3DSは現役ハードにおいてまだかなりオモチャらしさが残っている方だと言えるんじゃないでしょうか。そして、それこそが大きな強みにもなるでしょう。
いつの間に交換日記のような無駄で、面倒で、でも楽しい、そんなコンテンツを最大限に活用して、大人の毎日の生活をちょっと潤してくれるような、子供がデパートの床でブレイクダンス風に駄々をこねながら懇願するような、そんなゲームハードとしてよりたくさんの人に遊ばれて欲しいと願います。
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