テクノポップ/アーティストインタヴュー

パリッコ~Alcoholic Tunes(3ページ目)

「おまえのDJには“魂”がねえ!!!」でお馴染みのクラブDJストームの作画担当、「大衆酒場ベスト1000」連載中のパリッコさんが、9年ぶりのニューアルバム『Alcoholic Tunes』(略して“アル中”)を5月2日にドロップ。ジャパニーズファンクの魂でフィルターハウス・リバイヴァル的エレクトロダンスミュージック!

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

略して、アル中

ガイド:
alcoholictunes

Alcoholic Tunes

はい、関西に遠征される時は、ぜひご案内させてください!
では、やっとニューアルバム『ALCOHOLIC TUNES』について話を進めましょう。タイトルは、なんだか先ほどの続きって感じですね(笑)。

LBTオンラインショップ


パリッコ:
そうですね(笑)。初めのアイデアは、省略した時に覚えやすいものがいいんじゃないかなってところだったんです。それで自分のキャラにも合った“アル中”というのが思い浮かんで。あ、僕がアルコール中毒というわけではないですよ!あくまでネタとして。ただこのタイトルを付けてみて“ALCOHOLIC”という単語に含まれる“アルコール入りの~”という意味が自分の中でピッタリはまったんですよね。さっきの話にも通じますが、自分の場合、お酒と音楽は切り離して考えられないので。

ガイド:
今回のアルバム、9年ぶりだそうですが、その間にしたためた曲を選び再構築したと考えて良いのでしょうか? 狭いジャンルにとどまらないダンスミュージックの集大成だと思います。

パリッコ:
その通りです。僕は気が多いのでつい色んなタイプの曲に手を出してしまうんですが、今作は自分が作って来た中でも柱となる“ファンキーなもの”“踊れるもの”というようなテーマに添って選曲しました。ですので、ダンスミュージックの集大成というお言葉は身に余る光栄です!ずっと神様のように崇めているFatboy Slimことノーマン・クック大先生を始め、最も影響を受けた90年代後半のビッグビートの精神をしつこく引きずってるなぁ、というのが自分の作品をまとめてみた時の印象ですね。

ジャパニーズファンク

ガイド:
オープニングの「CRAZY PENIS CAT」は、「パリッコ、パリッコ」で始まるまるでパリッコさんのテーマソングのような! これぞ、どこにもないジャパニーズファンクと言いたくなる魂を感じます。

パリッコ:

ジャパニーズファンク!そのままジャンル名として使わせてもらいたいくらい嬉しい呼び名です。世界中の誰が聴いても愉快な気分で踊り出したくなるような、それでいて日本人である自分にしか出来ないような音楽をいつも目指しているので。アルバムの中では最も雑多で、あざといくらいのファンクネスを感じられると思うのですが、加えて最も“オープニング感”とでもいうテイストを持った曲ですので、アルバムのスタートに選んでみました。
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