テクノポップ/アーティストインタヴュー

パリッコ~Alcoholic Tunes(4ページ目)

「おまえのDJには“魂”がねえ!!!」でお馴染みのクラブDJストームの作画担当、「大衆酒場ベスト1000」連載中のパリッコさんが、9年ぶりのニューアルバム『Alcoholic Tunes』(略して“アル中”)を5月2日にドロップ。ジャパニーズファンクの魂でフィルターハウス・リバイヴァル的エレクトロダンスミュージック!

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

帰ってきたフィルターハウス

ガイド:
「TOMATINA」や「UNDERAGE DRINKERS」では、2000年前後に栄華を極めたフィルターハウスが今ここに輝かしく蘇ります。2012年にこれをやってくれるパリッコさんには拍手です。実は、僕もこの時期の音って好きなんです。これらはフィルターハウス全盛時代に作った曲なんですか?

パリッコ:
dj

DJしてる

先ほどビッグビートの精神をというお話をしましたが、ご指摘の通り音的には、自分の持ち味は完全にこのフィルターハウスをベースにしたサウンドだと思っています。ですので、実は「UNDERAGE DRINKERS」は2004年、そして「TOMATINA」は2011年と、作った時期はバラバラなんです。ある意味全く成長してないですね(笑)。ただ僕は、例えば派手でわかりやすい音楽を作っていたアーティストさんがどんどん高尚で難解な作品作りに向かっていくのを見ると少し寂しくなってしまう質なので、せめて自分は、自分の精神が耐えられる限り「相変わらずバカだね~(笑)」と言って喜んでもらえるようなトラックを生み出していこうと思っています。

ビーチにはビッチ

ガイド:
タイトル的にも好きなエレクトロディスコは、「BITCH ON THE BEACH」。語呂もいいですよね。ビーチにはビッチがいそうですもんね。いや、いて欲しい。思わず、Puffyがよぎりました(笑)。

パリッコ:

ビーチにはビッチがいそう!それは偏見では!? と言いつつも否定したくない自分がいます(笑)。タイトルを見ただけで何も考えてないとばれてしまうようなこういう感覚が大好きでして。引き合いに出して頂いて申し訳なくすら思うのですが、Puffy大好きなんでとても嬉しいです!ちなみにPuffyの曲だと「夢のために」が特に好きなんですが、よく考えるとこれもお酒の素晴らしさをあまりにも的確に表現した歌ですね。
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