住宅ローンあり、貯蓄なし。地震保険は必要?」に続き、事例による一問一答で、地震保険の素朴な疑問に答えていきます。
 

地震保険で保険会社は儲けているのか?

損害保険会社は地震保険で利益を得られない

損害保険会社は地震保険で利益を得られない

Q.6 コマーシャルもやっているし、地震保険は保険会社がもうかる保険なんでしょ?

A. 答えはノー。時として巨大な損害をもたらす可能性があるのが地震災害です。そこで、地震保険について定めた「地震保険に関する法律」では、契約者が支払う地震保険料のうち、契約上の必要経費を除いた額とその運用益のすべてを、責任準備金(将来の保険金支払いにあてるための積立金)として積み立て続けることを、政府および保険会社に義務付けています(地震保険に関する法律 施行規則7条)。

つまり、保険会社が受領した地震保険料は、必要経費を除いて将来の支払いのための積み立てなくてはならない決まりとなっており、損害保険会社は地震保険により利益を得ることはできないしくみとなっています。


Q.7 火災保険と地震保険って、保険会社が抱き合わせ販売しているんじゃないの?

A.確かに、地震保険は建物または家財の火災保険の契約にセットするのが原則であり(地震保険に関する法律2条2項3号)、単独で契約することはできません。

ただし、それには理由があります。単独で契約するとなると、当然、契約1件ごとに、契約にかかわる必要経費が掛かります。一方、単独ではなく火災保険とセットで契約するようにすれば必要な手続きは一度で済み、その分必要経費を抑えることができ、より多くの金額を、責任準備金として積み立てることができるのです。

つまり、巨大損害に備えるために、契約者が支払った保険料をできる限り多く積み立てに回すには、契約上の必要経費を最小限に抑えることが必要なので、こうした方法がとられているのです。

なお、契約者が地震保険の契約を望まない場合には、火災保険の申込書にある「地震保険ご確認欄」に、署名又は捺印をします。この欄には、「地震保険は申し込みません」と書かれていますから、署名又は捺印をすることで、地震保険を締結しない、という意思表示になります。

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