震災後、家づくりの大きなテーマだった子育てや周辺環境という点も、重視すべきポイントが変わってきているように思います。

地盤チェックとコミュニティの絆も土地選びのポイントに

お出かけ

共働きが増える今、学校や習い事に行く子どもの出かけ時や帰宅時に親がいられるとも限らない

これまで一般的に語られてきた「子育てしやすい周辺環境」といえば、緑が豊かで公園やスーパーが近く、学校までの通学路が安全、駅もほど近いといった条件で測られてきました。が、今回の震災では海沿いや軟弱地盤、埋め立て地などが敬遠されているように、地盤の堅さや古地図による地形の特定、自治体や近隣コミュニティの災害対策の度合や絆の強さといったことも加わっています。

3.11の東日本大震災は平日昼間に起こりましたが、共働きが増えている昨今、子どもと一緒に避難できるとは限りません。たとえば以下は地盤の硬軟を見極めた後さらに二重でエリアチェックする必要があります。

  1. 子どもが自力で駆けつけられる地域の避難場所(学校など)が近くにあるか
  2. 親が不在時でも地域や学校が緊急時に子供たちを守る仕組みができているか
  3. 地域住民の防災活動や避難訓練が日頃から活発なエリアであるか
  4. 自治体がハザードマップなどで平時から地域の安全に配慮注力しているところか
  5. 消防車などが住宅前まで入車できる道幅やゆとりが確保されているブロックか
  6. 住宅同士が密集せず、震災等による火事が広がりにくいエリアか
…なども、子育てと周辺環境に大きく関わってくるポイントです。

避難訓練

震災後、学校でも頻繁に避難訓練が行われている

さらに今回のような大災害への対策に加え、社会不安による不審者や犯罪者の増加、子どもが一人で熟通いしたり不登校が増えている昨今だからこそ、自治体や地域・学校だけに頼るのでなく、親自身も積極的にコミュニティに関与していく姿勢も心がける時代ではないでしょうか。

以下はフルタイムで働く共働きママの言葉です。

「幼稚園や保育園までは親が送迎するので、家を建てる土地選びの時までは気づきにくいのですが、小学生になると仕事を再開するママも増えるからでしょうか、特に女の子のお母さん方は通学経路を非常に心配するようになります。

うちの娘は電車通学の小学校だったので、利用する駅の職員の方、キヨスクや駅販売の方、駅周辺の交番の方々に、子どもと一緒に『今日から一人で通学させますので、どうぞよろしくお願いします』と挨拶して回りました。…」

共働きママの独白は次ページに続きます。