潜入！ キリシタン洞窟
船を操る横顔が海の男
キリシタン洞窟へは陸続きでは行くことができず、船でしか上陸することができません。若松港を出発すること約15分ほどで、目的地に到着。
荒々しい洞窟の入口には、白亜のキリスト像がその手を広げて迎えてくれています。明治期のキリシタン迫害の際に、キリシタンが隠れ住んだといわれている洞窟です。
海が荒れると難しいですが、静かな日であれば上陸させてもらいましょう。ご主人が子供の頃には、割れたお茶碗が転がるなど、当時の生活が残されていたといいます。
この洞窟ツアーは他にもありますが、上陸させてくれるのは、舳先が特殊な形をした前川さんの船だけ！ 貴重な体験となることは間違いないですね。ただ、安全管理は自己責任。上陸するには船から飛び移ることになるので、サンダルなどで行くのは止めましょう。
着いた！キリシタン洞窟
夫婦ふたりの宿だから
今回宿泊した「前川荘」は、新鮮な魚介類をたっぷり食べて、快適な部屋に泊まって、1泊2食7500円～というコストパフォーマンスの高さ。なぜなら、宿は前川さん夫婦だけで切り盛りし、調理人もパートも雇わず人件費をかけていません。その分、食材の質や建物の保持に費やすことが出来やすいという訳です。
その反面、サービスは自ずと出来る範囲が限られてきます。自分で荷物を部屋まで運ばなければならかったり、食事処で遅い時間まで長居するのも遠慮がちになります。しかしながら、前川荘はリピーターが多い。これらの事情を理解していれば、不快に感じることもないですし、料理やご夫婦との会話を存分に楽しむことができます。
観光資源が多いとは言えない上五島・若松島へ、多くの移動距離と時間をかけてくるわけです。宿選びは失敗はしたくない！、というのがリピーターの本音でしょう。
五島の海の色はエメラルドブルー！ その美しさには言葉も失うほど。この春、お洒落なリゾートホテル「マルゲリータ」もオープンし、ますます魅力的になりました。少々行くのは困難ですが、それ以上の体験と出会いが待っています。
この夏は、祈りの島へ足をのばしてみませんか？
■上五島・若松島 「前川荘」
住所：長崎県南松浦郡新上五島町若松郷167
ＴＥＬ：0959-46-2020
地図：Yahoo!地図情報
