今月は、歓送迎会があったから、出費が増えたな……だから、仕方ない
臭いものに蓋をする、お金から目をそむける心理……1P目
イザとなったらなんとかなるでは済まない、人生のお金……2P目
パートナーとお金のことでケンカしないためには?……3P目
臭いものに蓋をする、お金から目を背ける心理
春は公私ともに新しいことが始まる季節です。生活環境もガラリと変わり、何となくしようと思っていたことを始めてみるいい機会です。「そろそろ真剣に考えなければ……」と思っていることのひとつに「お金のこと」が挙げられます。けれども、ついついお金のことを考えると後回しになってしまいがちです。また、お金のことになると苦手意識を持っていて、つい目を背けてしまう人もいるでしょう。昔から、「臭い物には蓋をする」ということわざがあります。失敗や悪事、人に知られたくない事柄を一時しのぎの手段で隠そうとすることのたとえとして使われます。臭い物は、蓋をしてしまえば、その場は臭わなくなりますが、臭いの元は、そのまま放置していると、さらに悪臭を発するようになるかもしれません。
お金も同様で、お金のことから目を背けていると、かえって状況が悪化して、後で取り返しがつかなくなってしまう、ということも十分考えられます。「わかっちゃいるけど、お金のことが苦手で、正面から向き合えない……」という人もいるでしょう。「今のままでは良くない」と感じているけれども、お金のことから目を背けてしまう人には、いくつかの共通の思考があります。自分を振り返って、該当しないか確認してみましょう。
できない言い訳を考え、自分を正当化する心理
例えば、「貯金をしたい」、「貯金をしなければ……」と思っても、「今月は、歓送迎会シーズンで出費が多かったから」とか、「今の収入では、ギリギリ生活をしているから貯金はできない」、「税金や社会保険料が高いから」というように、 貯金ができなかった理由をつい探してしまいます。できない理由が「自分にある」ことを認めるよりも、できない理由を見つけ、「他人」や「環境」、果ては「国」のせいにする方が、気持ちが楽だからです。そこで、頭の中で、「貯金ができないのは、××が、○○だから……」と考えている時に、「貯金ができないのは、自分が、○○だから……」というように、「自分」を主語に変えてみましょう。すると、お金が貯まらない原因が、自分のなんらかにあることに気づくでしょう。「他責思考」を「自責思考」に変えることは、できないことをできるようにする第一歩なのです。
>>お金から目を背ける、もう一つの心理は?