古屋旅館で美食を満喫
古屋旅館では、宿泊料金に応じた素晴らしい夕食が堪能できます。個人的に舌が肥えていると思っていないので、むしろ盛り付けや器を重視するのですが、どちらも完璧です。京風懐石との事で、器を全て京都から取り寄せる程こだわっています。高級な宿で夕食が良いのは当たり前かもしれません。むしろ、この宿で驚くべきは朝食の立派さです。少量ですが朝から刺身が出ますし、他の料理も一品一品手の込んだ料理が続きます。
妻は他の宿では、朝食が手抜きなのをいつも嘆いています。それも仕方ありません、ハムやかまぼこなどの加工品を切って出しただけの料理が並ぶ宿が多いのは事実です。その妻が古屋旅館の朝食を見て、大感激していました。私は料理をしないので良く分からなかったのですが、この料理はこのくらい手間がかかる、その料理はもっとかかると解説してくれました。
実は偶然にも調理場の向かいの客室で、夜ふかしして温泉を楽しんだので、未明に寝たのですが、朝食を準備する小さな音が、ずっと続いていたのを知っていました。妻の解説を聞いて、やっぱり夢の中で聞いたあの音が、朝食準備の音だったのだと分かったのです。
妻は大感激していて、夕食より朝食がいいと断言していましたが、あれだけ立派な夕食を頂いたのに、それは言い過ぎだと思います。しかし、こんなに手の込んだ朝食を出す宿は、日本でも数える程しかないと断言できます。
次ページで、古屋旅館の部屋をご紹介します。