被災地では、いまどんな活動がある?
被災地では仮設住宅の集会所などでの足湯活動もさかんです。足を温めている間、手をもみほぐすことで心身ともにリラックスするのだそう(宮城県・七ヶ浜町にて)
これは、仮設住宅の集会所などに定期的にボランティアが訪れ、入居している人たちに無料でお茶やお菓子などをふるいまい、のんびりとおしゃべりをする時間を持ってもらおうという活動です。被災した人たちが、家の中に引きこもらないための居場所づくりや、仮設住宅に入居している人同士が顔見知りになるための場として、また支援している人たちが被災した人たちとコミュニケーションを深め、どんな支援を必要としているかをさりげなく聞き出す場としても、重要な活動です。
また、バケツなどにお湯を張り、足をあたためる足湯活動のボランティアも各地の仮設住宅で行われています。これらの活動は継続的に活動に参加しているボランティアが中心ですが、サポート役としての参加が可能です。
ほかにも農業や漁業再建のための手伝いといった力仕事や、物資の仕分けや管理するためのパソコン入力などの事務的な作業など、地域の状況に沿った支援が求められているため、被災地での活動といっても一言ではいえないほど、多様になっています。
被災地でボランティアに出向く際には、どんな活動があるのか、特別に用意するものにはどんなものがあるかなどの情報を事前に得ておくといいでしょう。
ボランティア情報を探す際には、ガイド記事「一人ひとりができることをする災害支援ガイド」を参考にしてくださいね!
ボランティアバスツアーもいろいろ
都内や周辺のターミナル駅などから、被災地にバスで直接行くボランティアバスツアーは、震災直後から人気が高く、現在も社会福祉協議会や、行政、旅行会社などから、様々なボランティアバスも出ています。1日でボランティアをして帰ってくる弾丸ツアーもあれば、活動の帰りに温泉に寄ったり、1日活動し翌日は観光の予定が組まれていたりと、ツアーも多様になっています。料金も数千円程度から設定されており、活動も限定されていますので、ボランティアに初めて参加する方には、おすすめです。ただし、車中泊など、スケジュールのタイトなものもありますので、ツアーの内容をよく確認して、体力と相談して参加を決めましょう。
ボランティアバスの詳細は、東日本大震災支援ネットワーク(JCN)のサイトが充実していておすすめです。
被災地に足を運ぶとマスコミからの情報だけではうかがい知ることのできない厳しい現実を肌で感じることになるでしょう。春休みやゴールデンウイークなど、比較的休みが取れやすい時期を利用して、旅行でもいいと思うので、一度でいいから、東北の沿岸部に足を運び、被災地の“いま”を実感してきてほしいとガイドは思います。