輸入車/注目の輸入車試乗レポート

“らしい”V8で、スポーティなコンチネンタルGT&GTC(3ページ目)

2代目にモデルチェンジしたばかりのコンチネンタルGT&GTCに、新開発のV8エンジン搭載モデルが登場。“スポーティ”な仕上がりの両モデルをスペインで一足先に試してきました。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド


ラグジュアリィブランドの“変化”には“慎重さ”が求められる

ベントレーコンチネンタルGTV8

GTのボディサイズは全長4806mm×全幅1943mm×全高1404mm。リアスタイルでは8の字を伏せたような形状にツインエキゾーストパイプが特徴。アルミホイールは20インチを標準とし、オプションで21インチが用意される

ベントレーコンチネンタルGTCV8

GTのボディサイズは全長4806mm×全幅1943mm×全高1403mm。ソフトトップは3色から選択可能

正直に告白すると、12発マニアを自称するボクでさえ、もうW12は要らない、と思ってしまった。なるほど、12気筒のシルキーなフィールは捨て難いものだろう。けれどもベントレーらしいのは、イメージ的にもパフォーマンス的にも、やっぱりV8の方だ。動力性能が十二分で、なおかつ効率もいいというのであれば、V型じゃない12発になんぞ、もはや未練などない。

おそらく、ベントレーも、“裏切らない”がラグジュアリィブランドの基本ゆえ、ソフトランディングを狙っているのではないか。まずはこれまで通りのベクトルをもつ選択肢を用意して、従来のファンへの“言い訳”を作っておく。並行して、新メカニズムのブラッシュアップを推し進める。+モーターのハイブリッド化によるW12並へのパワーアップも計画のうちにあるだろう。

そして、しかるべきタイミングで、こんどは外見もあわせて世代交代する。ラグジュアリィブランドの“変化”には、いっけんムダとも思える“ダブり”を必要とするほどの“慎重さ”が求められるというわけだった。
ベントレーコンチネンタルGTV8

V8モデルはウッドパネルにダークフィドルバックユーカリプタス(Dark Fiddleback Eucalyptus)を採用。センターコンソールもショートタイプに変更される


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