マニュアル設定を意識したアナログチックな操作系
比較的シンプルでオーソドックスな操作系。3.0型のバリアングル液晶は約92.2万ドットの高精細
まずはボディサイズ。小型・軽量・薄型化が究極まで進んでいる昨今のデジカメの中ではかなり大柄なサイズだが、適度な重量感と持ったとき手のひらにピッタリフィットするジャストサイズを両立しており、レンズ収納時の携帯性も実用的なレベル。普段持ち歩いてもまったく苦にならないレベルといえよう。
2段式の露出補正&モードダイヤルは、操作時のクリック感にもこだわっている
操作性は比較的オーソドックスなスタイルだが、露出補正ダイヤルとモードダイヤルを重ねて配置したり、前面と背面に電子ダイヤルを装備するなど、マニュアル設定での使い勝手を意識した装備を満載。
もちろん、こだわりオートやマルチシーンISなどカメラまかせの機能も万全なので、ユーザーニーズに合った使い方に対応してくれる。
“ファインダーを覗いて撮る”往年の撮影スタイルも楽しめる
最近のコンパクトデジカメではほとんど見られなくなった“光学式ファインダー”も、パワーショットGシリーズの伝統をしっかりと引き継いで装備されている。。“ファインダーを覗いて撮る”撮影スタイルにこだわる人にはたまらない装備といえよう。
「パワーショットG」シリーズ伝統の光学式ファインダーを採用。視度調節機構も装備。
大型撮像素子に見合った大口径・高性能ズームレンズを搭載
28~112mm相当の光学4倍ズームレンズ。広角側の開放F値は2.8の明るさで、美しいボケ味も楽しめる
有効1430万画素の新開発CMOSセンサーは、1.5型というコンパクトデジカメでは異例の大型サイズ。18.7×14mmというサイズは、ミラーレス一眼のマイクロフォーサーズ規格の撮像素子(17.3×13mm)よりひとまわり大きく、デジタル一眼レフのAPS-Cサイズ(22.3×14.9mm)よりわずかに小さいだけ。このスペックだけでもG1Xの高画質が想像できるというもの。
そして搭載されているF2.8の大口径光学4倍ズームレンズも、1.5型CMOSセンサーの能力を最大限に引き出す高画質設計。超高屈折率ガラスモールド非球面レンズ「UAレンズ」や多層膜コーティングなどの採用によって、色収差やフレア・ゴーストの発生も最小限に抑えている。
その高画質は「
キヤノン PowerShot G1X 実写画像」を参考にしてほしい。
次のページでは、豊富な機能や拡張性について説明していこう。