本当に住みやすい街か否かは「買う前に借りて住む」ことで分かる
本当に住みやすい街を見つめるために、1~2年程度賃貸で住み、プレ購入期間を設けてみては。
これまで数回にわたり、「暮らしの8割がたは、立地つまり街で決まる」として、自分の暮らしに合った街のイメージレッスンをしてきました。通して読んでいただくと、自分にあった街が具体的に見えてきたのではないでしょうか。
でも、イメージ通りの住みたい街を選んだにもかかわらず、実際に暮らしてみると、思ったほどではなかったということも現実には起ってくるものです。そこで、絶対満足する街の選び方、最後のトドメをご紹介しましょう。
自分のイメージどおりの街が、実際に住んでみると満足できないことも
生まれたときからずっと住んでいる街や、数年前に転居してきた街にマイホームを持つことは、その街が自分の暮らしになじんでいて満足しているという確信がありますので、買ったあとで後悔することは、あまり考えられません。
でも、これまでご紹介してきた自分に合う街のタイプ、勤務先からの所要時間、生活施設の有無など、合理的理由で選別した実際には住んだことのない未知の街(とはいっても少しくらい縁がないと実際には選ぶ対象にはなりませんが)は、住んでみると必ずしも自分の暮らしになじむとは限りません。
かといって、たとえ、気に入らなくても一度手に入れたマイホームを気軽に売却して、違う街に転居することは大変なことなので、しっくりいかない気持ちを抱えながら、住み続けることになってしまいます。そうならないために、私はここに住んでみたいと思う街がみつかったら、いきなり持ち家取得には動かず、1年程度はそこに住宅を借りて住むことをお勧めします。
実は、私自身もいったん賃貸マンションに3年ほど入居した後に、同じ地域の中古マンションを買って住むという経験をしました。これからご説明する、いきなり買わずにまず借りて住むメリットは、そうした経験をもとにしたものです。
買う前に賃貸住宅に住んでその街を知ることの4つメリットは、次のページで。