ソーシャルゲームとコンシューマーゲームの関係
モンスターハンターだってソーシャルゲームになっちゃいます。
そこで分かりやすく差別化できる部分と言えば、先ほど申し上げたタイトルのブランドです。それこそバンダイナムコゲームスなどは、もともと版権物のゲームを扱うのに長けたメーカーですから、ゲームブランドに限らず、ワンピース グランドコレクションやガンダムロワイヤルなど、漫画やアニメで認知度の高いコンテンツを次々ソーシルゲーム化しています。
既存タイトルの認知を利用して集客していくモデルが有効であるとすると、ソーシャルゲームを1つの出口と考えて、コンシューマーゲームが維持されていくという構図もにわかに浮かび上がってきます。
コンシューマーゲームビジネスの出口の1つ
リスクが高く苦しい状況の続くコンシューマーゲームビジネスの出口の1つとしてのソーシャルゲームという考え方もできます。
それは、コンシューマーゲームビジネスの出口論の1つでしかなく、人気コンテンツを軸にして、そこからソーシャルゲームでもパチンコでも、その時儲かっている仕組みにどうやって乗っかるかという話でしかないからです。1つの強力なコンテンツ開発に力を注ぎ、それをコンシューマーゲーム以外の商品開発やライセンスビジネスなど、マルチに使ってビジネスを拡大していくという構図は様々な形でこれまでも行われていたことでした。
逆にもし、ソーシャルゲームならではで、かつ、新しいゲームコンテンツをゲーム業界が作り出す、そういう流れになるとすると話は大きく変わってきます。
2012年はそういう意味で、コンシューマーゲーム業界とソーシャルゲーム業界の関係性がはっきりしてくる年になるかもしれません。