砕石とは?
「砕石」とは何でしょうか。砕石とは、建物や道路など、建築・土木工事の広い範囲で使用される材料で、山の岩石を砕き、それらの工事に使いやすい大きさに加工した石のことです。 コンクリートに使われる砕石はコンクリートの品質を左右する大切な材料の一つです。コンクリートは何で出来ている?
建物などに使われるコンクリートは以下の材料で構成されています。・セメント
・水
・細骨材(砂)
・粗骨材(砕石、砂利)
・混和材(必要に応じて)
コンクリート断面図。セメント、水のほかに骨材も入っている。
※細骨材、粗骨材を合わせて「骨材」と呼びますが、粒の大きさ=粒径5ミリを境に分けられています。
今は砕石が主流に
今回問題になった砕石は「粗骨材」に当たります。以前は川から採取した川砂利や山砂利、陸砂利、海砂利など天然の砂利が使われていましたが、東京オリンピック後の建設ラッシュで河川保護のために川砂利の採取量が規制されるようになり、今ではとって変わって年間に供給される半数以上を人工の砕石が占めるようになりました。 建築物に使われるコンクリート全体の約70%にこれら骨材が入っています。砕石がつかわれる場所
道路、鉄道、空港、学校、ビル…身近なところに砕石は使われている。
住宅や学校、道路などは、まさに私たちの日常生活と密接につながっている場所です。とくに震災後は被災地で復旧工事の需要が多く、福島県でも汚染された砕石が多くの現場に使われました。
福島県では汚染コンクリートが使われた恐れのある住宅など60か所の放射線量の測定を始めたとのことですが、今後も同じことを繰り返さないように、汚染された可能性のある建築資材について出荷基準を早急に決めるなどの対応が待たれます。
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