食べる順番によって血糖値はこれだけ違う
野菜を先に食べることで血糖値の変化がどのくらいあるのかというと、右図のグラフのとおり20%ほどの違いがあるという実験結果があります(数値資料は今井,梶山ら,糖尿病53:122-155,2010。グラフは浅尾ゼミ作成)。
食事は1日3回行うものですから、毎回最初に野菜料理から食べ始める習慣をはじめることで、成果は現れると考えられます。
食べる順番ダイエットの方法
食べる順番ダイエットには、まず主食・主菜・副菜の3種類の料理が必要です。主食というのは、ごはんやパンや麺。ちなみに、これらを抜く炭水化物ダイエットというのもありますが、炭水化物を抜いた分だけカロリーがカットされているので痩せるという理屈もあり、炭水化物そのものが肥満にどれだけ影響があるのかは現在のところはっきりとはわかっていません。栄養学上では、適量の炭水化物を毎食食べるほうが良いとされています。主菜というのは肉や魚を使ったおかずになる料理で、豆類などのたんぱく質も含まれます。副菜というのは野菜や芋類、海藻類を使った料理のことです。これらを3種類そろえるのが理想ですが、難しい場合はとにかく「毎食何かしら野菜」を準備してください。
食事の前半にまず3口以上の野菜料理を食べましょう。それから、肉魚などのおかずを食べ、しばらくたったところで炭水化物を食べましょう。一口ずつに良く噛むことも大切です。食事の時間は20分はほしいところ。早食いがクセになっている方は、これを機会になおせるように工夫してみましょう。
確実なダイエットというのは、1週間で5kg減量、などといった急激な成果が顕れることは考えられません。一ヶ月あたり1~2kgの減量を目標に、無理なく取り組めることもこの方法のメリット。いつもの食事に少し工夫をするだけで半年で6kg減量できたら、嬉しいですよね。