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本物の漁師料理を食す宿 真鍋島「漁師小屋 漁火」

魚が美味しいと名乗る宿は数あれど、これほどに直球勝負でくる魚料理を食べたことがあるでしょうか。その宿は、フランス人も虜にした?瀬戸内海に浮かぶ真鍋島「漁師小屋 漁家」。人情味あふれる島民と、昔懐かしい風景に、あなたも恋してしまうかも。

山田 祐子

執筆者:山田 祐子

旅館ガイド

人気の食堂が民宿を始めました

真鍋島

小さいけれど馬力は十分

人口が300人にも満たない小さな島で、大繁盛する食堂が民宿を始めたといいます。その島は、岡山県の西の端に位置する笠岡諸島の一つ「真鍋島」。その名の通り、旧家である真鍋家が現存し、全国の真鍋姓の方も楽しみに訪れるといいます。宿の名は「漁火(りょうか)」。早速ご案内しましょう。


 
真鍋島

看板には「ほっと一息して下さい」と

乗船するのは笠岡港から出港する三洋汽船の高速船。JR山陽本線「笠岡駅」からは歩いて10分程度かかります。少々分かりにくいルートですが、案内看板を頼りに進みましょう。

小さな船内は、トイレットペーパー、ダンボール詰めのお酒など、生活必需品を買出し帰りの島民たちと一緒ですので、席の譲り合いを心がけて。
 

フランス人も恋をした?!

漁火の目の前は港

漁火の目の前は港

船が港に着くと切符を受け取りつつ、歓迎してくれたのが、ナカムロさん。移住してきた5人の子の肝っ玉母さんです。

船の待合所でもある券売所は、言ってみれば島のリアル観光案内所。今晩の宿は目と鼻の先ですが、なかに入って少しの間お喋り。

 

真鍋島

港周辺の俯瞰絵

目を壁にやると飾られたイラストが。なにか全体の雰囲気のなかで目立っていると思いませんか?

それは、フランス人のフローラン=シャボエさん作の俯瞰絵。真鍋島に魅了されたフローランさんは、数カ月間暮らしながら何枚ものイラストを描いていったそうです。


早めの夕食が吉

真鍋島

海に面した食堂「漁火」

島歩きを始める前に、荷物は宿に置かせておいてもらいましょうか。

今晩の宿「漁師小屋 漁火」は、食堂「漁火」が新たに始めた民宿。食堂は海に面した港通り沿いにたち、宿はそのすぐ裏手にあります。

「漁火」は、島に立ち寄る漁師さんや釣り客、クルージング客が昼処として愛されている食堂で、営業時間は、11:00~18:00までのランチ営業。

宿泊客の食事も同じ食堂で用意されますので、16:00頃にお願いしておくと良いでしょう。日が明るいうちから飲むビールも格別です。

次のページでは島を散歩しに行きましょう
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